たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

ルール破りは地獄への一歩か? ウェッジホールディングス(2388)

 

高配当株とは全く正反対の銘柄ですが、本日禁を破ってウェッジホールディングス(2388)に手を出してしまいました。こんなことをしているからコツコツ積み上げた利益を吹っ飛ばしてしまうのですが、悪い癖がまた出てしまいました。

 

タイ証券取引所に上場している子会社Group Lease PCL(GL)の資産について疑義があるかのような報道がタイでされたことでGL株が暴落し、そのことでウェッジの株も暴落しているようです。3月8日は22.3%の下落、本日(3/10)には25.7%の下落となり、3月1日の高値1,532円に対して本日の終値は764円と、約半分になっています。

 

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東南アジアでの小口金融事業の成長期待でこれまで個人投資家の人気を集めていた銘柄だっただけに、ここ数日の暴落はまさに地獄絵のようです。

 

それにしても、なぜ急にこんなことになったのか疑問に思い、GLのウェブサイトから2016年12月期の決算書を見てみました。そこにはEYの監査人の意見として、

 

 

In my opinion, the financial statements referred to above present fairly, in all material  respects, the financial position of Group Lease Public Company Limited and its subsidiaries and of Group Lease Public Company Limited as at 31 December 2016, their financial performance and cash flows for the year then ended, in accordance with Thai Financial Reporting Standards.

 

 

と、無限定適正意見が表明されているんですね。ただ、この後に続けて、貸付金及び未収利息とスリランカの関連会社の買収価格について詳しく言及されていて、それが曲解されて今回の報道になっているのではないかと思われます。EYが言っているのは、単に重要な事項なので詳しく解説しているのであり、これらの項目について十分な監査手続を行い、情報提供を受けたということのようです。(僕の限られた英語力での解釈ですので、できれば実際に確認してください。)

 

また、この件でタイ証券取引所から情報提供を求められていることが、GL株の暴落につながっているのでしょう。

 

ウェッジからも3月8日付でリリースが出ていて、そこで詳しく説明しています。さらに3月9日にはGLのCEOである此下竜矢氏が記者会見をしています。そのためか、昨日は落ち着きを見せたのですが、今日はなぜかまた暴落となりました。

 

東芝のこともありますので、何が真実かわかりませんが、監査人がこれだけ明確に重要性を認識しながら不正を見逃すというのはちょっと考えられないのではないかと個人的には思っています。もちろん、成長株に対する成長期待が消えた場合の適正株価がどこになるのか全くわかりませんので、当面は株価が乱高下するでしょうが、大怪我をしない範囲でスリルを楽しみたいと思います。皆さんも投資は自己責任でお願いします。