当社は樹脂加工技術を活かした自動車のトランクやフロアなどの自動車部品の製造販売を主としていて、住宅設備資材の製造販売も手掛けています。平成28年3月期の売上では、自動車部品が全体の94%を占めています。生産拠点は国内3拠点、中国2拠点、タイ、アメリカと四極体制となっています。
中期経営計画では国内自動車市場が縮小する中、自動車部品の国内売上高180億円を確保しつつ、国内:海外の売上比率を2:1にするとしています。また、住宅事業をはじめ、樹脂の積層技術を応用した新ビジネスの開発を目指すとしています。中期経営計画の最終年度である平成31年3月期には、売上高300億円、営業利益率5%という数値目標を掲げていますが、平成29年3月期の売上高予想が192億円なので、目標達成は難しいでしょう。また、今期は為替差損の影響で経常損失となり、タコ配当となってしまう見込みです。四季報によれば来期は日本での採算が改善し、アメリカでも伸長が期待されることから、増益が期待できそうです。
東証一部銘柄とはいえ、時価総額が小さく地味な銘柄ですが、売上高が安定していて、高配当利回りで低BPRなので、少額の投資ならリスクはほとんどないと思っています。ただ、なぜか株価がじわじわと上がってきましたので、配当利回りが下がってくれば他の銘柄と入れ替えるかもしれません。それにしても、最近は高配当利回りで魅力的な銘柄をなかなか見つけることができません。アメリカ大統領選までは配当利回り4%以上の銘柄がたくさんあったのですが。
主な指標(3月15日現在)
株価 1,293円
時価総額 45億円
予想1株配当金 50円
予想PER 45.37
実績PBR 0.38
予想配当利回り 3.87%
*データは四季報オンラインより引用