当社は新聞折り込みチラシをはじめ、DMやカタログ、包装紙等の印刷も扱う印刷会社です。昭和25年に創業、31年に法人化され、平成12年にJASDAQに上場しています。紙媒体の広告物の印刷だけでは成長は難しいと思いますが、マーケティングや企画、デザインから一貫して手掛けることで、収益性を向上させることは可能だと思います。
2017年3月期決算では、不採算案件を見直すことで売上高は減少しましたが、生産面の合理化を進めることで、原価率の低減を実現し、当期利益は期初の業績予想を超えて着地することができました。
2018年3月期は、売上高は微増となるものの、当期利益は減益を予想しています。ただ、配当を年15円から20円へ5円の増配としたことで、配当利回りで上位に入ってくるようになりました。増配によっても配当性向は33.8%ですので、十分配当余力はあります。
また、自己資本比率は46.8%と、可もなく不可もなくといったところですが、現預金が1,534百万円なのに対して有利子負債が410百万円と、実質無借金ですので、財務的にも懸念はなさそうです。指標面でも割安感はありますが、時価総額が18億円と小さいところが難点です。
主なデータ(5月26日現在)
株価 454円
時価総額 18億円
予想1株配当金 20円
予想PER 8.28
実績PBR 0.70
配当利回り 4.41%
*データは四季報オンラインより引用