当法人はつい最近までSAI投資法人という名称だったのですが、今年の6月1日からOneリート投資法人に名称を変更しました。当法人の運用会社であるシンプレクス・リート・パートナーズはシンプレクスグループのリート運用会社でしたが、昨年11月にヒューリックがエートス・キャピタル・リアルエステートからシンプレクスグループを買収し、そのうち、不動産アセット運用会社のシンプレクス不動産投資顧問とシンプレクス・リート・パートナーズをみずほ信託銀行が設立する子会社が取得するという、やや複雑な経緯をたどっています。「Oneリート」という名称は、最近よく耳にする「One MIZUHO」から来ているようです。
投資方針は、ミドルサイズのオフィスビルを重点投資対象としつつ、用途別投資割合をオフィスビル70%以上、商業施設30%以下と定めていますが、現在はオフィスビルが94.8%、商業施設が5.2%となっています。またエリア別投資割を東京経済圏70%以上、地方政令都市等30%以下としていますが、現在は東京経済圏が80.9%、地方政令都市等が19.1%となっています。ポートフォリオのうち東京都府中市にあるJタワーへの投資額が全体の27.3%と大きなシェアを占めている点は気になります。
Jタワー (当法人ホームページより)
分配金は2017年2月期の実績が11,626円、2017年8月期の予想が5,820円、2018年2月期の予想が6,090円であり、年間での予想分配金は11,910円です。当法人は2017年3月1日に投資口1口につき2口の割合で分割を行っているので、その点は注意してください。本日(6/8)の終値が201,700円ですので、予想分配金利回りは5.9%となります。バックにはみずほグループがついていますので、安心して長期保有できるのではないでしょうか。