米国株の中で高配当利回りのものを探していると出会うのがBusiness Development Company (BDC)と呼ばれる形態の会社です。これは、相対的に信用力の低い中小企業や新興企業に対して融資や出資によって資金を提供する会社であり、利益の90%以上を配当することでパススルーとなっています。そういう意味では、BDCの株式は一般的な事業会社の株式というよりもハイイールド債や優先株式を投資対象とした投資信託に近い性格のものと言えます。
上場しているBDCの中でも規模が最も大きいのがAres Capital Corporation (ARCC)です。時価総額が約70億ドル、配当利回りが9%台で、利回りは大変魅力的な水準です。今年の1月にAmerican Capital (ACAS)を買収したことで、総資産が93億ドルから114億ドルに拡大しました。
こういった高利回り商品には裏がないか心配にはなりますが、当社の場合、投融資案件の実行率が3~4%と引く、案件を厳選しているようですし、レバレッジは50%以下、投資先は327件(2017年3月末時点)と分散されていますので、金融危機でも起こらない限り、さほどリスクは高くないのではないかと思っています。