NTTドコモ(9437)の2018年3月期第1四半期決算が7月27日に発表されました。結果は、営業収益は前期比+2.5%、四半期純利益は前期比▲8.2%と増収減益となり、やや厳しい結果となりました。
営業収益の増加の要因は、「ドコモ光」の契約数拡大による光通信サービス収入の増加やパケット利用の拡大、「月々サポート」の割引影響の縮小に伴うモバイル通信サービス収入の回復によるものと説明されています。一方、営業費用の増加は、「ドコモ光」の収入に連動する費用の増加、スマートフォン販売数の増加に伴う代理店手数料の増加、減価償却費の増加によるものと説明されています。
業績予想に対する進捗率は、営業収益23.9%、営業利益29.0%、当期純利益+29.0%と、決して悪い数字ではないようです。
格安スマホの増加やauの格安プランの発表など、NTTドコモにとっては逆風が吹いているように思えますが、dポイントを中心とした顧客の囲い込みと付加価値の提供や5Gへの移行などへの期待もあります。ソフトバンクのような戦略の派手さはありませんが、堅実に環境変化へ対応していき、高配当を続けてくれるものと期待しています。