たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

給与所得控除がまた減額されます

自民党税調が平成30年度税制改正における所得税改革で、基礎控除を現行の38万円から48万円へ10万円増額一方で、年収によって増加する給与所得控除を、年収が800万円超になると190万円で頭打ちにする方針だと報道されていました。その後、公明党内で反対意見が強まったため、給与所得控除が頭打ちになる年収を、850万円を軸に調整しているようです。いずれにしても、高額給与所得者をターゲットにした増税の方針は変わらないようです。東京で暮らしている感覚だと年収が800万円や850万円では到底高額給与所得者とは言えないとおもいますが。

 

なお、給与所得控除の減額は今に始まったことではなく、これまでも段階的に行われてきています。

 

【給与所得控除上限の変遷】

f:id:tamtam0824:20171210090500p:plain

注)平成30年度はまだ詳細がわからないため自民党税調の案としています。

 

こうして見ると高額給与所得者の税負担が大きく増えていることがわかります。税金を取りやすいところから取り、しかも対象が少数だから政治的にもリスクが低いということでしょうが、何ともセコイ税制改革であり、日本経済の活力を削ぐ結果にしかならないのではないかと感じます。ついでに言うと、配偶者控除も所得金額が1000万円を超えると来年からゼロになります。

 

サラリーマンとして頑張って給料が増えても、各種所得控除は圧縮され、累進課税で税率が上がっていき、手取り額は額面ほど増えなくなります。そうなると、サラリーマンとしての仕事にあまり時間を割かず、経費計上の裁量の大きい副業を持ったり、税率が一律である株式投資に時間を割く方が合理的だということになってきます。