たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

日産自動車(7201)のポジションを縮小しました

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昨晩、カルロス・ゴーン氏の逮捕という衝撃的なニュースがありました。株式投資をしていると予測不能ないろんなことが起こるものです。

 

最初に報じられたような有価証券報告書の虚偽記載という金融商品取引法違反の罪自体は、粉飾決算で利益を過大計上していたのならともかく、役員報酬の額を過少に記載するだけであれば、正直言って重要度はそんなに高くないように思われました。

 

ところが特捜部が動いて、これだけの大物経営者の逮捕ということですから、もっと深い問題があるのでしょう。報道によれば、ゴーン氏は海外子会社や孫会社の資金を使って高級住宅を購入させたり、投資資金や経費を私的に支出していたようです。

 

今期の業績予想では当期純利益5,000億円ですので、決算に直接与える影響だけであれば、数十億円程度の金額は大した問題ではありません。海外での高級住宅の費用や私的流用した資金が役員報酬(税務上は役員賞与)に認定されれば、税務上は、会社は修正申告の必要が出てくる可能性がありますし、ゴーン氏個人は脱税と認定されるかもしれません。

 

今回の事件の影響がどこまで広がっていくのかまだわかりませんが、考慮すべき要素は、概ね次のようなものではないかと思っています。

 

①     日産、ルノー三菱自動車のアライアンス

②     高配当

③     日産自動車のブランド

④     従業員のモチベーション

 

ゴーン氏が去ったことで、日産がルノーと距離を置くことができれば、長期的には日産にとってプラスだとは思いますが、逆にカリスマ不在となれば日産から利益を吸い上げようとするルノーと、それに反発する日産との調整が困難となり、当面ゴタゴタが続くリスクが高いと考えます。今回の件を機に日産のルノーからの独立性が高まれば、高配当方針が変わるかもしれません。

 

日本国内では昨年から続く完成車検査不正の問題に加えて、今回の一般の従業員から見れば天文学的な数字の役員報酬に関する不正を見て、従業員のモチベーションが著しく低下してしまうのではないかと危惧してしまいまし、長年の日産ファンも離れていくかもしれません。

 

そうしたことを考えながら、僕のポートフォリオの中では「主力級」から「一般」に格下げして、持株を2,900株から1,000株へ縮小しました。

 

今日のところは、前日比▲5.45%と株価は思ったより下がりませんでした。さすがに新興株とは違いますし、今回の件を思った以上にポジティブに捉えている投資家が多いのかもしれません。

 

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この件についてはまだまだ分からないことだらけなので、少しだけ持ち株を残して今後の事態の展開に注目していきたいと思います。