たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

いくつになっても学ぶことは大切です ~ 白取春彦著『独学術』

年齢を重ねると、新しいことを学ぶことが億劫になってきます。

 

 

 

株式投資をする上でも、日常的に氾濫している断片的な情報から距離を置いて、世の中の動きを俯瞰するという視点が必要だと思っています。

 

そのためには、世の中の動きを理解するためのフレームワークを身に付ける必要があります。

 

それも、ただ自分の頭の中で考えるだけではなく、理解するための最低限の知識を蓄積して、考えるための訓練をしなければ、成長することはできません。

 

そんなことを考えながら、経済や金融だけでなく、歴史や科学技術の本を読んだり、哲学書にチャレンジしたりするのですが、初心者向けの簡単な本は読めても、古典的名著や本格的な専門書を読むのはなかなか苦痛です。

 

 

そんな中で、気軽に独学をするための指針を示してくれるのが白取春彦氏の著書『独学術』です。新書なので、ちょっとした移動のときにすぐに読める本です。

 

 

この本の中で、第2章の「難解な本を読むコツ」と第4章の「外国語の独学法」は特に参考になりました。

 

例えば、第2章の気になった小見出しを拾ってみると、

 

中途半端な読み方でいい

 

難解な本はまず眺める

 

からかうように本を扱う

 

古典は一冊全部読まなくてもいい

 

多く読めばわかってくる

 

といった具合で、難しい本をいかに自分の中でハードルを下げて気楽に読み、また、そのこと自体に意味があるということを伝えています。

 

また、第4章では外国語の独学法について書かれていますが、外国語の学習に何度も挫折してきてコンプレックスを持っていた僕にとって、なぜダメだったのかがよくわかりました。

 

世の中には簡単に語学がマスターできるような気にさせるテキスト類が氾濫していますが、この本を読んで、外国語として語学を学ぶ上では読むことが基本であり、とにかくたくさん読まなければ身に付かないということを強調しています。

 

 

自分でバカになったのではないかと思えるほど熱中して取り組まなければ、望むレベルに達することはできない。教師やテキストのよしあしなど責任転嫁に過ぎない。(p134

 

 

なかなか厳しい言葉ですが、そこまで言えるほどやっていないのに、できないことでコンプレックスを持っていたことを恥ずかしく感じます。

 

 

意識だけ高くて買ってしまい、本棚に眠っている難しい本を再び取り出したり、挫折した中国語の勉強を再開しようという気にさせる本でした。