たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

日本管理センター(3276)の2018年12月期決算

日本管理センター(3276)の201812月期決算が212日に発表されました。結果は、売上高が前期比+6.4%、当期純利益が前期比+16.7%と増収増益となりました。

 

f:id:tamtam0824:20190214141829p:plain

出典:当社決算短信

 

 

 

 

 

 

 

さらにこの決算を受けて、配当の上方修正を発表しました。

 

f:id:tamtam0824:20190214141855p:plain

出典:当社プレスリリース

 

 

これだけを見ると良い内容に思えるのですが、201912月期の業績予想に大きな落とし穴がありました。売上高が当期比+0.4%とほぼ横ばい、当期純利益が当期比▲22.9%と大幅な減益を予想しています。

 

f:id:tamtam0824:20190214141939p:plain

出典:当社決算短信

 

 

決算説明会では大幅な減益予想に対して言及はあるのかもしれませんが、決算短信ではその理由について全く触れられていません。こうした開示の姿勢を見ると、残念ながら当社が誠意のある会社には見えません。

 

また、配当についても減益予想を反映して減配予想となっています。

 

f:id:tamtam0824:20190214142054p:plain

出典:当社決算短信

 

 

当社は昨年1112日に新中期経営計画「JPMC2022」を発表し、202212月期の目標を、管理戸数100,000戸、売上高630億円、経常利益41億円、配当性向40%以上を掲げ、1115日には成長資金を調達するため、MSワラントの発行を発表しました。

 

しかし、その後の株価の下落を受けて、決算発表と同時にMSワラントと取得と償却を発表し、MSワラントの発行による資金調達は頓挫しました。

 

大幅な希薄化がなくなったことを歓迎する声もあるようですが、前期の管理戸数の伸び悩みを見ても、当社が成長を続けるためにはM&Aしかないように思いますので、これで当社の成長シナリオが崩れたと言えるのではないでしょうか。

 

また、もう一つ今回の決算短信で気になる点があります。当期に営業貸付金の残高が大きく増加しています。質の悪い不動産投資向けのローンが急増しているのではれば、今後の貸し倒れの増加が心配です。

 

f:id:tamtam0824:20190214142159p:plain

出典:当社決算短信

 

 

 

 

 

 

決算発表を受けて、213日の株価は前日比▲13.6%と暴落しました。チャートは酷い形ですが、下値が限られていますので、しばらく様子見としたいと思います。

 

f:id:tamtam0824:20190214142238p:plain