たむたむの配当金生活への道

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三井物産(8031)の2019年3月期決算

三井物産(8031)の2019年3月期決算が発表されました。結果は、収益は前期比+42.2%、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比▲1.0%と増収減益となりました。ただし、収益の増加2,065,375百万円のうち、2,054,731百万円はIFRS第15号の適用により、一部の取引にかかる収益の認識が純額から総額に変更されたためですので、実質的にはほぼ横ばいと言えます。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月期の業績予想は親会社の所有者に帰属する当期利益のみの開示ですが、当期比+8.6%の増益となっています。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

また、年間配当については、当期実績は80円、来期も同様に80円を予想しています。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

当期の業績については、中期計画の進捗という点では従来予想に対して未達となっています。

 

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当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

 

 

 

 

セグメント別に見た当期利益の増減要因を見ると、金属資源やエネルギー、化学品の分野で大きくマイナスとなる一方で、生活産業や次世代・機能推進分野で大きくプラスとなっています。

 

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出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

来期の予想も含めて当期利益の部門別構成の推移を見ると、非資源分野の当期利益への貢献が大きくなる傾向にあります。

 

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当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

株価は昨年末の急落から回復した後は横這いが続いています。当社の場合、非資源分野を伸ばしているとは言え、依然として資源分野の利益貢献が大きいため、商品市況の影響を大きく受ける傾向にあります。そうしたリスクを織り込んだ結果、慢性的な高配当利回り、低PERとなっているのでしょう。

 

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当期の業績は物足りないものでしたが、来期は増益を予想していますし、配当も当期実績が維持される予定なので、保有スタンスは現状維持と考えています。