たむたむの配当金生活への道

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伊藤忠商事(8001)の2019年3月期決算

伊藤忠商事(8001)の2019年3月期決算が発表されました。結果は、収益は前期比+110.5%、株主に帰属する当期純利益は前期比+25.0%と増収増益でした。なお、収益の増加については、増収額6兆904億円のうち5兆907億円がIFRS第15号用による影響です。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

 

 

 

 

2020年3月期の業績予想は、株主に帰属する当期純利益のみの開示となっていますが、当期とほぼ同水準の予想となっています。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

年間配当金については、当期実績が83円に対して、来期は85円と増配を予想しています。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

当社は、株主還元方針として、将来的に配当性向30%を目途とすべく、段階的な引上げを実施すると表明し、2019年度の1株当たり配当金は、85円を下限とし、2020年度も累積配当とし配当額、配当性向の更なる引き上げを目指すと表明しています。

 

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出典:出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

株主帰属当期純利益に対するセグメント別の貢献は下の図の通りです。当社の特徴は非資源比率が高いことです。当期は、食料部門が前期比+1,274億円で、特にユニー・ファミリーマート連結子会社化等で大きく利益を伸ばす一方で、その他部門でCITIC Limitedに対する持分法投資に係る減損損失1,433億円を計上し、前期比▲1,002億円と大きく足を引っ張っています。

 

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出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

 

 

 

 

また、2020年3月期予想のセグメント別内訳は次のようになっています。エネルギー・化学品部門が減益となる他は、全部門で増益を計画しています。

 

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出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

株価は、昨年末に大きく下げてからは、時々上げることはあるものの、2,000円近辺で横這いとなっています。この決算の株価への影響は連休明けとなりますが、4月26日の終値2,000円での予想PERは6.09倍、予想配当利回りは4.25%です。

 

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同日に決算が発表された三井物産(8031)と比べると、非資源割合が高い点が対照的です。ユニー・ファミリーマート連結子会社化やデサントに対する敵対的TOBなど、非資源分野での積極姿勢が話題になる一方で、力を入れている中国事業では、CITICで巨額の減損処理を行うなど、資源事業とは違ったリスクがあるように思えます。とはいえ、当面は増配姿勢を明確に表明している点は心強く感じます。