オリックス(8591)の2019年3月期決算が発表されました。結果は、営業収益が前期比▲14.9%、当期純利益が前期比+3.4%と、減収増益となりました。
出典:当社決算短信
決算では営業収益が大きく減少しましたが、その最も大きな要因は、事業投資部門における商品及び不動産売上高の減少です。
また、利益については、法人金融サービス事業部門と事業投資部門で大きく減少しましたが、不動産事業部門やリテール事業部門、海外事業部門で伸ばしています。
出典:当社決算短信
配当については、当期は配当性向を27%から30%に引き上げ、年間配当は前期の66円から当期は76円へ、15%の増加となっています。来期については、中間配当のみ予想を発表していますが、当期に比べて5円増加の35円としています。
出典:当社リリース資料
当社は来期の業績予想を発表していませんが、2019年3月期から2021年3月期までの3年間において、当期純利益の年間成長率4~8%、ROE11%以上を目指すとしています。
出典:当社決算短信
中間配当の予想を当期比+5円としているところからも、2020年3月期も増益を見込んでいると言えます。
これまで株価は下落を続けていました。今回の決算を見る限り、そんなに悪いとも思えませんし、2020年3月期の業績予想を開示していないものの、強気の見通しをしていることが伺えますので、そろそろ本格的な反転を期待したいところです。