三菱商事(8058)の2019年3月期決算が発表されました。結果は、収益が前期比+112.8%、親会社の所有者に帰属する当期利益が前期比+5.5%と増収増益となりました。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
ただし、収益の増加のうち、IFRS第15号適用による影響は約8兆円でありますので、それを除くと収益の増加幅は数%程度と思われます。
また、2020年3月期の業績予想は、親会社の所有者に帰属する当期利益が当期比+1.6%と若干の増益を見込んでいます。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
これらの決算を踏まえ、年間配当金は、前期の110円から当期は125円と、前期比+15円(13.6%)の増益となっていますが、2020年3月期は、当期と同額を予想しています。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
セグメント別利益を見ると、エネルギー事業部門と機械事業部門が大きく利益を伸ばしている一方で、生活産業部門が大きく減益となっています。
出典:当社決算発表資料
また、2020年3月期の業績見通しは、食品産業部門が大きく増益となるほか、産業インフラ部門で千代田化工建設に関する一過性の損失の反動などで大きく増益となる一方で、その他の部門は減益を見込んでいます。
出典:当社決算発表資料
本日(5/9)の14時に決算が発表されましたが、悪い地合いの中で、株価はポジティブに反応し、一時3,090円まで上昇しましたが、終値でも3,003円と、前日比+2.53%でした。
30分前に発表された住友商事(8053)ほどのインパクトはありませんでしたが、とりあえず安心できる内容の決算だったと思います。