三菱ケミカルHD(4188)の2019年3月期決算が発表されました。結果は、売上収益が前期比+5.3%、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比▲20.0%と、増収減配となりました。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
当社が発表していた2019年3月期の業績予想は売上収益が4,040,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は213,000百万円でしたので、大幅な未達となりました。
また、セグメント別の売上収益とコア営業利益の増減は次のようになっています。産業ガスセグメント以外は全て減益となっています。
出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)
また、2020年3月期の業績予想は、売上収益が当期比+4.0%、親会社の所有者に帰属する当期利益は当期比▲0.9%と増収減益としています。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
また、営業収益及びコア営業利益のセグメント別内訳は次のようになっています。
出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)
この業績予想を受けて、2020年3月期の予想年間配当金は当期と同額の40円としています。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
2020年3月期の予想年間配当金が当期と同額の40円であることはせめてもの救いですが、業績予想に対して大幅な未達であったにもかかわらず業績予想の修正がなかったことは、当社の情報開示の姿勢として疑問を感じてしまいます。
市場ではダラダラと株価が下げ続けていましたが、こうしたことを織り込んでいたということだったのですね。