たむたむの配当金生活への道

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みずほFG(8411)の2019年3月期決算

みずほFG8411)の20193月期決算が発表されました。結果は、経常収益が前期比+10.2%当期純利益が前期比▲83.2%と増収減益となりました。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

2019年3月6日に発表された業績予想の修正では当期純利益を80,000億円としていましたので、それよりは幾分かはマシな結果でした。

 

 

 

 

 

 

また、銀行の場合、実質的な稼ぐ力を表す指標として連結業務純益というものがありますが、これを見ても前期と比べて大きく減少しています。

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出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)

 

 

なお、当期は構造改革に伴う損失を6,954億円計上しましたが、その内訳は次の通りです。

 

①固定資産の減損損失 5,007億円

②市場部門の有価証券ポートフォリオ再構築等に伴う損失 1,947億円

 

固定資産の減損は国内リテール事業部門に関するもので、ソフトウェアや閉鎖予定店舗等が対象となっています。ここから銀行のリテール業務の厳しさが感じられます。

 

また、市場部門の減損は、色々難しい表現をしていますが、要は外債投資やデリバティブの含み損を顕在化させただけではないかと感じました。

 

 

同日に新しい「5カ年経営計画」を発表しましたので、ここで膿を出し切って、新しいスタートを切りたいということなのでしょう。

 

この計画では、財務目標として、連結業務純益2023年度に9,000億円程度と掲げています。

 

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出典:当社リリース「5カ年経営計画~次世代金融への転換」

 

 

5カ年経営計画初年度となる20203月期の業績予想は、当期純利益470,000百万円としています。これは、20183月期を下回る水準で、少し物足りないように感じます。

 

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出典:当社決算短信(2019年3月期決算)

 

 

20203月期の当期純利益の予想は、同日発表された三菱UFJFG8306)が9,000億円(「目標」というですが)、三井住友FG8316)が7,000億円であるのに対して、当社は4,700億円と、他のメガバンクから大きく遅れを取っています。時間はかかると思いますが、ここからの復活を期待したいと思います。