少し前のことになりますが、GCA(2174)の2019年12月期第1四半期決算が5月15日に発表されました。結果は、売上収益が前期比+5.7%、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前期比▲32.8%と増収減益となりました。
出典:当社決算短信(2019年12月期第1四半期)
当社はIFRSベースの決算のほか、経営者が意思決定の際に使用する社内指標であるNon-GAAPベースの決算を発表しています。
出典:当社決算短信(2019年12月期第1四半期)
両者の差異は、営業利益を計算する際に、非経常的な項目を含めるか含めないかによるもので、IFRS営業利益から一過性の利益や損失を除いたものがNon-GAAP営業利益になります。
アドバイザリー事業を中心に売上高は伸びたものの、経費が増加したため、営業利益以下は減益となっています。
出典:当社2019年12月期第1四半期決算説明資料
フランスに現地法人、英国リーズに現地事務所、国内でも福岡事務所を開設したことが大きいと思われます。
当期の業績予想は、減収減益を見込んでいましたので、まずは順調なスタートではないかと思います。とはいえ、売上高でみると昨年度の第1四半期が年間に占める割合は15.9%に過ぎませんので、今後の案件の獲得、進捗状況に大きく変わってくると思います。
出典:当社決算短信(2019年12月期第1四半期)
株価はひどい状況で、一時900円を超えていた株価は、5月21日の終値で740円まで下がっていました。予想年間配当金は35円で、予想配当利回りは4.73%です。