スターアジアグループのライオンパートナーズがさくら総合リートの投資主総会の招集請求を関東財務局に対して申し立てていましたが、6月28日に投資主総会の招集が許可されました。
この決定を受けて、同日にスターアジアグループは、6月30日を基準日として、8月30日に臨時投資主総会を開催することを発表しました。
出典:さくら総合リート2019年6月28日付「臨時投資主総会招集許可決定に関するお知らせ」
一方、さくら総合リートは、同じく8月30日に取って付けたようにさくら総合リートが臨時投資主総会を開催すると発表しました。しかし、その総会の内容は現段階では曖昧で、スターアジアグループによる臨時投資主総会を妨害するためのものとしか思えません。
しかも、ご丁寧にも「スターアジア及びライオンパートナーズからの敵対的買収提案に関するあらゆる勧誘には「一切応じない」よう、改めてお願い申し上げます」という念の入れようです。
出典:さくら総合リート2019年6月28日付「臨時投資主総会招集許可決定に関するお知らせ」
また、さくら総合リートのウエブサイトのトップページには、こんな風に警告文が掲載されています。
出典:さくら総合リートウェブサイト
僕は、主張内容の説得力ではスターアジアが勝っているように思えますし、手続面でも、さくら総合リートがこのようなかたちで投資主総会を同日に行おうとする行為こそ、投資主の利益を害するものだと思います。
この一連の対応を通じて、さくら総合リートのやり方が気に入らなかったので、本日株価が大きく上がったところで残りの11口を売却しました。最近J-REITの株価が上がってきて少しウエイトを減らそうかと考えていたところでしたので、ちょうど良かったです。それでも6月30日が基準日であれば投票する権利がありますので、投資主総会を楽しみにしたいと思います。