アッヴィ(ABBV)の2019年第2四半期決算が7月26日に発表されました。
結果は、売上高が825.5億ドルで、前期比横ばい(為替調整後で1.5%の増収)でした。そのうち、HUMIRAの売上高が487億ドルで、前期比6.1%の減収(為替調整後で4.8%の減収(でしたが、米国でのHUMIRAの売上高は379.3億ドルで7.7%の増収でした。一方、海外での売上高は107.7億ドルで35.2%の減収(為替調整後で31.0%の減収)でした。これはバイオシミラーとの競争によるものです。
出典:当社Form 8-K
また、GAAPべースの粗利率は78.0%(調整後82.7%)で、販管費率は20.0%(調整後17.1%)、研究開発費率は15.6%(調整後14.9%)でした。その結果、営業利益率は41.2%(調整後14.9%)でした。
出典:当社Form 8-K
EPSはGAAPベースで0.49ドル、特別な項目を除外した調整後EPSは2.26ドル(前年同期比+0.26ドル)でした。
出典:当社Form 8-K
ロイターによれば、アナリストの予想レンジを上回る着地でした。
出典:Reutersウェブサイト
株価は右肩下がりに下がっています。2023年に特許が切れるヒュミラ頼りの事業構成の先行きに対する不安と、先日発表されたアラガンの巨額買収に対する懸念が原因だと思われます。
7月26日の終値が67.76ドル、四半期配当金が1.07ドルなので、年間配当利回りは6.32%です。
出典:Morningstarウェブサイト
アラガン買収によって一時的に財務内容は悪くなるかもしれませんが、長期的には当社の業績に貢献してくれることを期待したいと思います。