FPG(7148)の2019年9月期第3四半期決算が7月31日に発表されました。結果は、売上高が前期比+21.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益は前期比+4.1%と増収増益となりました。
出典:当社決算短信
しかも、第3四半期だけの数字を見ると売上高が前期比+61.8%、四半期純利益が前期比+31.1%と大幅な増収増益となっています。
出典:株探
第2四半期までは、リースアレンジメントは当初予想を上回るペースで進捗する一方で、出資金販売の進捗ペースが遅れていて、在庫と前受金が積みあがっていましたが、四半期別の販売額は2四半期連続で過去最高を達成しています。
出典:当社決算説明資料
組成金額はすでに通期での過去最高金額を超え、通期予想を4,500億円から5,000億円へ再度上方修正しました。
出典:当社決算説明資料
また、多角化事業のうち、不動産事業とM&A事業が大きく売り上げを伸ばしています。
出典:当社決算説明資料
ただ、不動産事業は、小口販売は販売手数料のみを売上高に計上するのに対して、1棟販売は不動産取引額全額を売上高に計上します。当期に初めて1棟販売を実施したため、見かけ上売上高が大きく伸びている面はあります。
当社は第2四半期まで、売上、利益とも進捗ペースが悪く、特に利益は前期比マイナスであったことや、オペレーティング・リース取引が資産計上されるという会計基準の変更やボーイング737MAXの運航停止の当社業績に与える影響への誤解から、6月まで大きく売り込まれてきました。
ただ、この第3四半期の内容を見ると、会社側のこれまでの強気の説明が実績で裏付けられているように感じます。