たむたむの配当金生活への道

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【本の紹介】いまさらですが・・・樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』

本を読んでもしばらくすると内容を完全に忘れてしまうことってよくありますよね。

 

本棚に並んでいる本のタイトルを見ても、全く思い出せず、読書に費やした時間が無駄だったのではないかと思うことがよくあります。

 

普段は思い出せなくても、何らかのかたちで記憶には残っていて、無意識のうちに思考の役に立っていると信じたくもなりますが、果たしてどうなのでしょうか。

 

記憶に定着させるための読書術を解説しているのが、この『読んだら忘れない読書術』です。

 

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数年前にも読んだことがありましたが、この本の内容すら思い出せないという笑えない状況でしたので、再度読んでみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

本書で著者は、

 

「記憶に残る読書術」とは、言い換えると「自己成長につながる読書術」であり、「人生を変える読書術」です。(p6)

 

と言っています。そして、別のところでは、

 

内容を覚えていなければ、速読しても意味がない(p93)

 

とも言っています。

 

内容を記憶し、議論できるレベルまで落とし込まないと、いくらたくさん本を読んでも意味がないということになります。

 

 

そして、記憶に残すためのポイントは、読んだらアウトプットすることだと言っています。

 

 

本書では、アウトプットの方法として、4つの方法が示されています。

①本を読みながら、メモをとる。マーカーでラインを引く。

②本の内容を人に話す。本を人に勧める。

③本の感想や気づき、名言をFancebookやTwitterでシェアする。

Facebookやメルマガに書評、レビューを書く。(p81)

 

これら4つのアウトプットのうち3つを1週間以内に行えば、記憶に残るようになるそうです。

 

 

 

本を読む時間を確保するためには、著者は「スキマ時間」を使えと言っています。僕にとって何とも耳の痛い話ですが、通勤電車の中で、スマホをいじっている時間を読書に充てれば、確かに月に何冊も本を読めるでしょう。

 

さらにそれを突き詰めるために、

 

出かける前に今日読む本を決めると11冊読み切れる(p90

 

と著者は言っています。そう決めて自分を追い込むことで集中力が増すというのは、わかる気がします。

 

 

 

 

 

 

 

アウトプットの4つの方法については第3章で詳しく説明していますが、マーカーでラインを引くことについて、

 

私は1冊の本ので、本当に重要だと思えるところを3ヶ所見つけ、そこにラインを引きます。1行ずつ、3ヶ所のイメージです。(p104

 

と言っています。すべての項目を網羅しようと頑張るのではなく、3ヶ所見付ければよいと考えれば、読書に対して気楽に臨むことができそうです。

 

 

さらに、アウトプットの方法として、書評や感想文を書こうとするとなかなか大変ですが、

 

その場合は、読んだ本の中から、自分の心に響いた言葉を1~2行だけ書き写し、それに自分なりのコメントをつけて、紹介すればいいのです。(p109

 

とあるように、これくらいなら気楽にできそうです。

 

 

 

欲張って網羅しようとすると挫折してしまいますので、1冊の本の中から少しでもモノにできることがあればラッキーだというくらいの軽い気持ちで臨むことで、記憶の残る読書を継続することができるのではないでしょうか。