三菱商事(8058)の2020年3月期第2四半期決算が発表されました。結果は収益が前期▲2.8%、四半期純利益は前期比▲21.6%と、減収減益となりました。
出典:当社決算短信
この結果を受けて、通期業績予想は当期利益が従来の6,000億円から5,200億円へ、約13%下方修正されました。
出典:当社決算短信
このように業績予想は下方修正されましたが、配当予想については、中間配当が従来予想の62円から64円へ、期末配当が従来予想の63円から68円へ上方修正されました。こうした姿勢は素晴らしいですね。先週に配当金の下方修正をした住友商事(8053)とはえらい違いです。
出典:当社リリース「剰余金の配当(中間配当)及び期末配当予想の修正に関するお知らせ」
セグメント別の当期純利益の状況です。産業インフラは前年同期比で大きく利益を改善させましたが、他のセグメントのほとんどは前年同期実績を下回り、通期業績予想も下方修正しています。
決算短信では、減収の主な要因は、石油化学事業における取引数量の減少、売上総利益の減益の主な要因は、豪州原料単事業における生産コストの上昇や市況下落、原油デリバティブ関連取引の損失などとしています。
出典:当社IR資料
当社の決算は本日14時に発表されましたが、株価がすぐに反応し、本日の終値は前日比+3.65%の2,840円でした。
総合商社は資源ビジネスで市況の影響を強く受けるため、業績のボラティリティは高いと思いますが、そのような中でも当社のように配当重視の姿勢があれば、少しくらい業績が悪化して株価が下落したとしても、我慢して持ち続けることができます。