三菱商事(8058)の2020年3月期第3四半期決算が2月5日に発表されました。結果は収益が前期比▲6.2%、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前期比▲15.6%と減収減益となりました。
出典:当社決算短信
業績予想及び配当予想は特に変更はありません。
セグメント別損益の状況を見ると、ほとんどのセグメントで前期比減益となっています。増益の食品産業、産業インフラも前期に計上した一過性の損失の反動ですので、全分野にわたって厳しいことがわかります。
出典:当社決算説明資料
当社の業績予想の前提とした為替は下期が1ドル105円と実勢よりも円高としていましたので一定の余力がある一方で、新型肺炎などにより原油価格が下落していますので、当社の業績の足を引っ張りそうです。
総合商社の事業の多くは市況の影響を強く受けますので、業績が不安定になるのはやむを得ませんが、そうした中で累進配当を宣言していますので、短期的な業績に一喜一憂せず、長期的な戦略と配当政策に注目していきたいと思います。