「東大王」とか「東大式○○」のように、テレビ番組でも書籍でも「東大」を冠したものを目にしますが、日本国内ではまだまだ東大ブランドは強いようですね。
東大生というのは受験の世界では勝者であると言えますが、残念ながら社会に出ると必ずしも高いパフォーマンスを発揮することができず、「東大を出たのに・・・」とか「やっぱり東大生は・・・」みないに揶揄されることも少なくありません。
もちろん東大というのはある意味象徴的なもので、これが早稲田であっても慶応であっても、学校では優秀だったのに社会に出てうまくいかない人はたくさんいると思います。
僕はもう20年以上前に東京大学経済学部を卒業していますが、若かりし日の自分を反省しつつ、社会に出たばかりの人の参考になればと思ってまとめてみました。
高学歴な人が社会に出て失敗する5つの理由
自分の失敗を認めない
人間は失敗して反省することで成長できるものですが、受験での成功体験が強いと、無意識のうちに失敗しても言い訳をしたり、自分を正当化したり、周りのせいにしてしまいがちです。そうすれば進歩をしないばかりか、周りから疎んじられてしまうことになります。
人の助言を受け入れない
基本的に周りを見下していますので、他人の助言を聞こうという気にはなれず、無視するか自分で勝手にアレンジを加えてしまいます。
人を頼らない
これも基本的には人を見下していますので、人に何かを任せるくらいなら自分でやった方がいいと考えたり、プライドが高いため人に弱みを見せたくないと考えたりして、人に頼ることができません。
無償の奉仕ができない
他人との関係を勝ち負けかギブアンドテイクでしか考えられないため、誰かのために無償で何かをすることに対してものすごく抵抗を感じてしまいます。視野が狭いため、適度な無償の奉仕が良好な人間関係を築き、長期的には自分に返ってくることをなかなか理解できません。
頭で考えるだけで行動を起こさない
リスクを避けようとする面もあると思いますが、それ以上に答えのない問題に直面するとどうすればよいのかわからなくなり、思考が停止してしまう面が強いと思います。また、何か新しいことを始めようとしても、まずは本で勉強してからとなり、実行に移すまでに時間がかかってしまいます。
こうして見ると、昔の僕はとても嫌な奴でしたが、そんな僕もいろんな経験を積み重ねてきたおかげで、人間が丸くなったとでも言うのでしょうか、柔軟な考え方ができるようになりました。
人間というのは人との関わりの中でしか生きていけないものですし、またそれが人生を豊かにしていくのだと思います。