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ホテルでの新型コロナの軽症者受け入れはプラスなのか?

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ホテル系リートが大好きなたむたむです。

ホテル関連の話題をひとつ。

 

目次

 

 

ホテルなどでの軽症者の受け入れ

 

新型コロナウイルスの感染者の急増に伴い、軽症者や無症状者をホテルなどの宿泊施設で受け入れる動きが出ています。

 

報道された第一号は東京都で、東横イン東京駅新大橋前で4月7日から受け入れを開始しています。さらに東横イン西船橋原木インターでも軽症者を受け入れる他、東横イン成田空港本館と東横イン中部国際空港1では、PCR検査の結果待ちの人の待機場所として下賜題しています。

 

さらに兵庫県では、神戸市でホテルではありませんが、ニチイ学館神戸ポ-トアイランドセンターの宿泊棟で、姫路市ではホテルリブマックス姫路役所前で軽症者を受け入れる様です。

 

また、大阪府では受け入れ施設を公募し、4月7日までに98事業者から約2万1000室の応募があったと報じられています。

 

このように民間の宿泊施設で軽症者を受け入れることで、病院ではより重篤な感染者や高齢者、妊婦などのリスクの高い感染者の対応に集中できるようになることが期待されています。

 

 

 

 

 

 

 

ホテルにとっての救済?

 

ホテル業界は、新型コロナで最も大きな影響を受けた業種の一つであり、軽症者の受け入れ先としてホテルの利用が増えれば、売上が激減したホテルにとって、一種の救済になりうるのではないかと考えられます。

 

また、各種報道を見る限り、受け入れ施設では感染領域と非感染領域がしっかりゾーニンされ、医師又は看護師が常駐し、ホテルのスタッフは施設の管理のみで業務には関与しないように思われますので、スタッフの感染リスクという点ではほとんどないように思われます。

 

では、売上が激減したホテルにとって良いことばかりなのでしょうか?

 

 

ホテルにとってのデメリットやリスク

 

軽症者を受け入れるにあたって、ホテルで考えられるデメリットもしくリスクは次のようなものでしょう。

 

1.従業員の反発

いくら感染リスクが低いと言っても、医療関係者でもないホテルの従業員にとって、かなり荷の重い業務だと思います。

 

中には使命感を持って対応する人もいると思いますが、多くの人は不安に思うのではないでしょうか?

 

そうなると、従業員が受け入れを決めた経営者に反発したり、辞めていく可能性があります。

 

 

2.風評被害

チェーンホテルの場合、一部のホテルで受け入れると、他のホテルでも受け入れているのではないかと思われ、客から敬遠される可能性があります。

 

また、受け入れ施設も受け入れ終了後にいくら消毒をしたとしても、しばらくは客から敬遠される可能性があります。

 

 

3.近隣住民からの反発

ホテルに宿泊する軽症者は建物から出ないことになっていますが、それでも近隣住民は不安を感じ、クレームを言ってくる可能性があります。

 

 

4.従業員の感染リスク

専門家がたくさんいる病院でも院内感染があるくらいなので、いくらゾーニングをしたり、宿泊者との接触を避けたりしても、リスクを完全に0にすることはできません。

 

 

受け入れを決断した勇気を素直に賞賛します!

 

このように考えると、売上が激減して困っているから喜んで受け入れているのではないかと思われるかもしれませんが、やはり、それなりの覚悟がないと受け入れは難しいように思われます。

 

もちろん、受け入れの対価がどれくらいかにもよるのかもしれませんが、ここは日本のためにリスクを取って受け入れを決断したホテルを素直に賞賛したいと思います。