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これまで食わず嫌いでした
世の中には食わず嫌いというものがありますが、つい最近まで「貸株」の食わず嫌いでした。何となく面倒な割にはメリットが小さいと思い込んでいて、調べることすらしていませんでした。
確かに個人の場合、貸株金利は総合課税(雑所得)となるため、税率が高いとメリットが小さくなってしまいます。
ただ、法人の場合は税率が同じなので、ちょっとやってみようと思い、今年の2月から試してみました。
ちなみに、僕は現在株式投資を個人名義1口座と法人名義2口座を使って行っていますが、このうち法人口座の楽天証券のみで貸株をやっています。
僕の貸株の状況
現在の僕の貸株の状況です。
ほとんどの銘柄は貸株金利が0.10%ですが、僕の保有銘柄の中ではタカラレーベン・インフラ投資法人(9281)が貸株金利の1.00%のボーナス銘柄となっています。
貸株金利は需給によって決まりますので、貸株の需要の強い銘柄は貸株金利が高くなります。
楽天証券では、4月13日現在で、年率1%以上の銘柄が656、年率12%以上の銘柄が1あるそうです。
出典:楽天証券ウェブサイト
ちなみに、3月の貸株金利収入は2,874円でした。正直微妙です。
そもそも貸株とは何か?
貸株とは、保有している株式を証券会社に貸し付けて、その対価として金利を受け取るものです。証券会社は借り受けた株式を貸株市場で機関投資家などに貸し出しています。以下、貸株の仕組みについては僕が貸株を利用している楽天証券を例に説明します。
出典:楽天証券ウェブサイト
株を売買するときにはどうするのか?
貸株は株式を証券会社に貸し付けているわけですが、売却するときは特に何もしなくてもそのまま売却することができます。
また、自動貸出の設定をしておくと、新たな銘柄を購入したときに、自動的に貸し出してくれます。
そのため、貸株をしていることを意識することなく売買をすることができます。
配当金や株主優待はどうなるのか?
設定によっては貸株金利を受け取りながら配当金や株主優待を取得することもできます。
楽天証券では、「金利優先」「株主優待優先」「株主優待・予想有配優先」の3つのコースから選ぶことができます。
出典:楽天証券ウェブサイト
金利優先
貸株金利の取得を優先するため、株式の自動返却は行われません。その代わり権利確定日は金利が5倍になり、配当金を受けることができない代わりに配当金相当額を受け取ることができます。
株主優待優先
株主優待を取得できるよう、権利確定日に株式の自動返却が行われます。ただし、株主優待に長期保有条件などがある場合は、原則対応していないようですので、個別に確認する必要があります。
なお、株主優待がない銘柄でこのコースを選択した場合、自動返却されないため、配当金を受け取ることはできず、配当金相当額を受けることになります。
株主優待・予想有配優先
株主優待や配当金を取得できるよう、権利確定日に株式の自動返却が行われます。
むすび
こうして見ると、貸株は設定次第では何もしなくても自動的に貸株金利を受け取ることができるので、株主優待で特別な条件がない限り、やっておいても損はないでしょうか?
金額は僅かですが、株式投資をしながら銀行預金以上の金利がもらえるのは、この低金利時代ではそれなりのメリットだと思います。