たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

株の含み損にどう対処するか

f:id:tamtam0824:20200501213905j:plain

 

株式投資をしていると、どうしても含み損を抱えることがあります。特に今回のコロナショックでは大きな含み損を抱えている投資家も多いと思います。そこで、ファンダメンタルズに基づく長期投資をしている場合に保有株の含み損に対してどう対処すべきか考えてみたいと思います。

 

損失という事実は変えることはできない

株価が下落して含み損を抱えた場合、売らなければ損失にならないということを言う人もいますが、それはあまり意味のない意見だと思います。投資家である以上、株価という事実から逃げることはできず、買った価格より下がれば、実現しようがしまいが損失であることには変わりありません。

ここで考えるべきことは、損失を抱えたことによってどのような行動をとるべきかとうことです。選択肢は損切するそのまま保有を継続するかの2択になりますが、前提条件を明らかにせずどちらが良いかを議論しても意味はありません。最も避けるべきことは、当初の投資の前提条件を無視して苦しみを避けるために損失という現実を直視しないことです。

 

 

 

 

 

損切りをするべき理由とその考察

含み損を抱えているときによく損切りをすべきだという声を耳にすることが多いと思います。損切りすべきという主張の根拠を考えてみましょう。

 

①そもそも順張りを前提として買ったので、その前提条件が崩れた以上売るべきである

②大きく株価が下落した銘柄はその後も下げ続けるものだから、一旦売って回復の兆しが見えた時に買い直せばよい

③人間は感情に左右されるものであり、特に大きな含み損を抱えると冷静な判断ができなくなるのだから、あらかじめ損切ラインを設定しておくべきである

④プロは皆損切りをルール化している

といったところではないでしょうか。

 

①については、前提条件が崩れた点が重要であり、短期トレードやモメンタム投資などでは合理的と言えます。

②については、短期トレードではれば資金効率も重要となりますので、早目に損切りして損失額を抑えて態勢を立て直すことは合理的と言えますが、どこが底値かはだれも予測できないわけですから、長期投資を前提とした場合、あまり合理的な考えとは言えないでしょう。

③については、メンタルの問題ですので、自分のリスク許容度を考えながら一定の損切りラインを設定することは合理的と言えます。

④については、個人投資家が必ずしもプロを見習う必要はないと思います。もちろんプロは相当の経験や知識、ツールを持っている点では、投資においては個人投資家より優位に立っていると言えますが、一方で、組織で行動しなければならない点や他人の資金を預かって運用しているため説明責任を求められるなど、個人にはない制約を受けています。しかも組織は性悪説に基づいてルールを設定しますので、プロがやっているからといって必ずしも個人が見習うべきということはないでしょう。

 

 

 

 

 

どのような場合に損切りするべきか

このように損切りすべき理由を考察すると、ファンダメンタルズに基づく長期投資を前提として考える場合は、機械的損切りする必要はないという結論に達します。

ただ、次のような場合には損切りをすることも考えられます。

当初投資した前提条件が崩れた場合

ある銘柄を買ったときに想定していた前提条件が崩れ、保有する理由がなくなったときは売却するべきでしょう。

保有銘柄より割安で魅力的な銘柄を買う場合

含み損の有無に関係なく考えるべきことですが、保有銘柄よりも割安で魅力的な銘柄を付ければ、新たに入金しない限り保有銘柄を売却するしかありません。

含み損がメンタルに悪影響を及ぼす場合

含み損があって証券口座の画面に赤字でマイナスが表示されると焦ったり気分が沈んでしまったりして日常生活や投資判断に悪影響を及ぼすようであれば、損切りしてリセットすれば見かけ上はスッキリすると思います。

 

 

 

 

 

むすび

株の含み損にどう対処するかという問いに対する答えを一言で説明すれば、自分の買った価格を忘れ、現在の株価と保有銘柄の価値とを比較し、割安なら保有を継続し、割高なら売却するということになります。

ファンダメンタルズに基づく長期投資を前提として考えれば、機械的損切りは必要ありませんが、メンタルを健全に保つためであれば、損切りしてスッキリするのも良いと思います。

 

なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、くれぐれも投資判断は自己責任でお願いします。

 

 

僕の投資スタイルである高配当株投資についてはこちらの記事をご覧下さい。

www.tamtam-dividend.xyz

 

高配当株投資における銘柄選択の考え方についてはこちらの記事をご覧ください。 

www.tamtam-dividend.xyz

 

高配当株が減配したときの考え方についてはこちらの記事をご覧ください。

www.tamtam-dividend.xyz