Twitterを始めてフォロー、フォロワーが増えていくにつれて、投資に関してこれまであまり関心を持っていなかった情報も目にするようになりました。高配当株投資中心の私のポートフォリオの中に、最近QQQやVUGを一部入れたのもTwitterがきっかけでした。
米国REITについては、個別銘柄を分析するのは難しく、日本から投資できる銘柄はほとんどないと思いますので、投資するとすればETFが対象になると思いますが、分配金利回りがさほど高くなかったことから、これまであまり関心を持ってきませんでした。
ただ、アメリカ経済の成長性や産業構造の転換を前提に考えれば、米国REITはインカムだけでなくキャピタルゲインも期待できるのではないかと考え始め、少し調べてみました。
日本で買える米国REIT ETF
米国株投資について私は楽天証券を使っていますが、楽天証券で購入できる米国REIT ETFはIYR、RWR、XLREの3銘柄で、USRTは米国株としての取扱はないものの、ほぼ同じものがiシェアーズ米国リートETF(1659)という名称で東証に上場しています。
これら4銘柄の概要は次の通りです。
iシェアーズ米国リートETF(1659)
運用会社:ブラックロック
純資産総額:11,560百万円
経費率:0.20%程度
ベンチマーク:FTSE Nareit Equity REITsインデックス(TTM円建て)
分配金利回り:2.70%
銘柄数:149銘柄
上位10銘柄:
*銘柄数及び上位10銘柄はUSRTのものを記載
iShares U.S. Real Estate ETF(IYR)
運用会社:ブラックロック
純資産総額:3,136百万ドル
経費率:0.42%
ベンチマーク:Dow Jones U.S. Real Estate Index
分配金利回り:3.66%
銘柄数:114銘柄
上位10銘柄:
The SPDR Dow Jones REIT ETF(RWR)
運用会社:ステートストリート
純資産総額:1,474百万ドル
経費率:0.25%
ベンチマーク:Dow Jones U.S. Select REIT Index
分配金利回り:4.25%
銘柄数:93銘柄
上位10銘柄:
The Real Estate Select Sector SPDR Fund(XLRE)
運用会社:ステートストリート
純資産総額:4,033百万ドル
経費率:0.13%
ベンチマーク:Real Estate Select Sector Index
分配金利回り:3.31%
銘柄数:31銘柄
上位10銘柄:
株価の推移
4銘柄とも同じような動きをしていますが、時間の経過とともにパフォーマンスに差が出てきています。6か月間のパフォーマンスでは、
XLRE>IYR>USRT>RWR
の順になっていて、6か月間でXLREとRWRでは15%以上の乖離が出ています。
これはこれから成長が期待できるデータセンターや通信インフラを多く含むETFのパフォーマンスが良くなる傾向にあることを示しているようです。
【4銘柄の6カ月チャート】
むすび
日本から投資ができる米国REITのETFについて比較してみました。この6カ月間のパフォーマンスではXLREが最も良い反面、投資対象銘柄数が31と少なく、他のETFと比べて分散が効いていないように思われます。
これから5Gやクラウド関連は成長が期待できるデーマですので、それらに関連した通信インフラやデータセンターにも期待が持てます。そういう点からも、こうした銘柄の比率の高いXLREが最も良いように見えます。
分配金利回りは3.31%で、インカムゲインでは物足りませんので、キャピタルゲイン狙いと割り切れば面白いのではないでしょうか。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。