インフラファンドは昨年4月に保有を始め、現在は私のポートフォリオの約11%を占めています。そのインフラファンドについて最近思うことを記事にしました。
安定した動きのインフラファンド
インフラファンドは太陽光発電施設を投資対象としたREITのようなものですが、発電した電力はFITにより固定価格で20年間買い取られるため、REITと比べても安定した分配金が期待できます。
短期的に見れば、リスクは天候不順による日照不足くらいですので、コロナ禍においても各銘柄とも比較的安定したパフォーマンスでした。
私は4銘柄を保有していますが、この4銘柄と日経平均の値動きを比較したチャートは次の通りです。
ここからいずれの銘柄も3月中旬の落ち込みは日経平均と比べて小さかったことがわかります。
上場7銘柄の概要
現在東証に上場しているインフラファンドは、下の表のとおり7銘柄です。
出典:JAPAN-REIT.COM
このうち、私が保有しているのが9281、9283、9284、9286の4銘柄です。リスクを分散するため、時価総額の大きいものから4つを選びました。とは言っても市場規模はまだまだ小さく、最大のカナディアン・ソーラーでも時価総額は275億円に過ぎません。
分配金利回りは6%前後で、昨年夏頃にREITが暴騰したときは利回り面で魅力がありましたが、今年の3月以降コロナでREITの株価が暴落したため、現在は利回り面でさほど魅力は感じられません。
インフラファンドのデメリット
昨年4月の記事にも書きましたが、私が考えるインフラファンドの主なデメリットは、①インフレに弱い、②施設の出口が不透明である、の2点だと考えています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
このうち、インフレに弱いという点について、今はまだ健在化していませんが、これだけ金融緩和が続き、コロナでさらにマネーの供給が増えましたので、意識しておいた方が良いのではないかと感じ始めました。
もちろん、日銀がいくら国債やETFを買い入れてマネーを市場に供給しても、実体経済における需要が不足していれば、資産インフレにはなっても一般物価はなかなか上昇しないと思いますが、それでも世界中で前代未聞の金融緩和を行っていますので、将来のインフレリスクは意識せざるを得ないでしょう。
REITであれば、インフレになれば賃料を引き上げることでインフレに連動した収益を上げることができますが、インフラファンドは買取価格が固定されているため、インフレによって実質的な収益は減ってしまいます。そのため、インフラファンドの利回りがREITよりある程度高くなければ、割が合わなくなってきます。
むすび
というわけで、最近の日本株、REIT、インフラファンドの利回りを比較してみて、インフラファンドに優位性がない以上、インフラファンドをあえて持つ意味があるのか疑問に思い始めましたので、これから少しずつ残高を減らしていくかもしれません。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。