ウエストHD(1407)の2020年8月期第3四半期決算が7月13日9時に発表されました。
損益の概要
第3四半期累計で売上高は前期比▲8.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益は前期比+30.2%と減収増益となりました。
出典:当社決算短信
また四半期単独の決算では、売上高が前年同期比▲13.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比+14.4%とこちらも減収増益でした。当社の売上高は第4四半期のウエイトが高い傾向にありますが、それにしても当四半期の売上高は物足りない結果に終わりました。
出典:株探
セグメント別情報
セグメント別の売上高と利益の状況を見ると、第3四半期累計では、売上高は再生可能エネルギー、省エネルギー、メンテナンスの3事業では伸びたものの、電力事業は天候不順やコロナによる電力需要の減少により減収となっています。ただ、電力事業はもともと利益率が低かったですが、売上高が減少したことでかえって利益が増加しています。
【セグメント情報(第3四半期累計)】
出典:当社決算短信より管理人作成
また、第3四半期単独では、再生可能エネルギー、電力の2事業は減収増益、省エネルギー、メンテナンスの2事業は増収増益となっています。第3四半期は3月から5月で新型コロナの影響が最も大きかった時期でしたので、この結果は上出来ではないかと思います。
【セグメント情報(第3四半期単独)】
出典:当社決算短信より管理人作成
業績予想に対する進捗
2020年8月期の通期業績予想は次の通りです。
出典:当社決算短信
第3四半期における進捗率は、売上高が59.9%、営業利益が59.0%、経常利益が57.5%、親会社株主に帰属する当期純利益は58.8%と、低い水準ではありますが、売上高以外は前期と比べて高い進捗率となっています。
出典:当社決算短信より管理人作成
株価の状況
株価は、でこぼこはあるものの概ね右肩上がりで上がってきています。しかし、本日は前日比▲6.46%と大きく下げました。
本日の終値は2,014円でしたが、この水準での予想PERは16.12倍で、利益の成長率に対して割安だと言えます。
むすび
本日は株価が暴落しましたが、チャートを見る限りまだトレンドが崩れたわけではありません。
また決算の内容も、最も利益率の低い電力事業が減収とはなっていますが、全セグメントで増益となっていますので、悪くなかったと思います。
この銘柄は過去にも保有していたことがあって、当時もなかなか思うように株価が上がらず苦しんだ記憶があります。時には理不尽な下げ方をすることもありますが、株価に振り回されず、決算の内容が悪化しない限り、保有は継続したいと思います。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。