たむたむの配当金生活への道

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キヤノン(7751)の2020年12月期第2四半期決算速報

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キヤノン(7751)の2020年12月期第2四半期決算が7月28日に発表されました。

損益の概要

2020年12月期第2四半期累計は、売上高が前期比▲17.8%、当社株主に帰属する四半期純利益は前期比▲80.1%と大幅な減収減益となりました。

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出典:当社決算短信

 

この数字はあくまで第2四半期累計で、第2四半期単独での数字は営業利益以下が赤字でした。

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出典:株探

今まで四半期での赤字はありませんでしたので、これは相当深刻な状況と言えるでしょう。

 

 

 

 

セグメント別状況

セグメント別の業績を見ると、メディカルシステム事業以外はすべて大幅な減収減益となっています。

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出典:当社決算説明資料

 

各事業についての当社の説明は次の通りです。

 

オフィス

コロナによる都市封鎖で商談や設置が進まず、また印刷需要も落ち込み、本体売上、サービス収入ともに減少。

 

イメージングシステム

イベントの中止や外出規制、小売店閉鎖によりカメラの売上は前年の半分以下。インクジェットプリンターで在宅需要の取り込み、黒字を確保。

 

メディカル

医療機関で商談や機器の設置が制限、減収となるが経費管理の徹底により増益。

 

産業機器その他

顧客の設備投資需要は変わらず強いものの、渡航制限により機器の設置ができず減収、営業赤字。

 

 

 

 

通期業績予想

通期業績予想は、売上高が前期比▲14.3%、当社株主に帰属する当期純利益は▲65.6%です。

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出典:当社決算短信

 

セグメント別の内訳は次の通りです。

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出典:当社決算説明資料

 

オフィス、イメージングシステム、産業機器その他は大幅な減収減益ながら、下期では相当の改善を見込んでいます。一方、メディカルは僅かではありますが、増収増益を見込んでいます。

 

 

 

配当金の状況

注目の配当金は、中間配当は40円と、前期の半分となりました。現在の業績を考えれば当然と言えますが、33年ぶりの減配ということで、かなりインパクトのあるニュースでした。

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出典:当社決算短信

 

 

株価の状況

28日の決算発表を受けて、29日の株価は前日比▲13.46%と暴落しました。コロナ以前から株価は下落基調でしたが、ダメ押しの暴落となりました。

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むすび

四半期での赤字と33年ぶりの減配という大変ショッキングな決算で、株価は素直に反応して暴落しました。

業績が厳しいことはある程度予想できましたが、これまで30年以上も減配しなかったことや十分な利益剰余金があることから、配当を維持するかもしれないという淡い期待はありましたが、残念な結果となりました。

下期にある程度回復するという想定は、世界的な感染拡大が続く中ではやや楽観的ではないかという気もします。

少し減らしていたものの、現在1,000株保有しています。今後の方針ですが、私はキヤノン製品が好きなこともありますので、しばらくは業績の今後の回復度合いを見届けたいと思っています。

当社もオフィス、イメージングシステム事業の構造改革には着手していましたし、医療機器や産業機器は期待できる分野でもありますので、数年かけて成長が期待できる会社に生まれ変わってくれることを期待しています。

ただし、この下期の業績が大きく期待外れとなった場合には、泣く泣く撤退するかもしれません。

 

なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。