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三井住友FG(8316)の2021年3月期第1四半期決算速報

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三井住友FG8316)の20213月期第1四半期決算が729日に発表されました。

損益の概要

20213月期第1四半期は、経常収益が前期比▲16.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益が前期比▲60.1%で、減収減益となりました。

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出典:当社決算短信

 

損益の状況を別の切り口から見てみると、連結業務純益は前期比▲2.9%と微減だったのに対して、与信関係費用や株式等損益等の悪化で経常利益は前期比▲54.8%と大幅な減益となりました。

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出典:当社開示資料「2020年度1Q実績」

 

このうち与信関係費用の内訳は次のようになっています。年間4,500億円を見込んでいたうち、第1四半期でほぼ四分の一の1,148億円を計上しています。

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出典:当社開示資料「2020年度1Q実績」

 

 

 

 

通期業績予想及び配当予想

通期業績予想は前回の公表値から変更はなく、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比▲43.2%4,000億円で、進捗率は21.5%と進捗率がやや悪いです。

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出典:当社決算短信

 

また、配当予想についても前回の公表値から変更はなく、年間190円としています。

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出典:当社決算短信

 

 

株価の状況

コロナの影響で3月に2,500円近くまで下げた株価は、6月には3,500円近くにまで回復しましたが、その後失速し、最近は3,000円を割っていました。

そこから29日の決算発表を受け、30日の株価は前日比▲3.17%と、さらに大きく下げました。その結果、配当利回り6.59%にまで上昇しています。

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むすび

本業での通常の利益を示す業務純益は微減であり、コロナ禍にあっては検討していると言えますが、一方で与信関連費用がすでに計画の約四分の一というのはやや多いのではないかという印象を受けました。

現在はまだ銀行は資金繰り支援を行っているところだと思われますし、この先9月、3月の中間、期末決算に向けて自己査定が行われ、債務者区分の引き下げ→貸倒引当金の積み増しとなることが予想されます。

そういう意味ではやや不安を感じる決算の内容でしたが、それでも累進配当を宣言している以上、減配のリスクは低いと思っています。

株価が下がるのは残念ですが、当社についてはあまり目先の株価を気にせず放置するのが良いと考えています。

 

なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。