米国株はその成長性が魅力の一つです。さらに、多様なETFがあるため、個別株の分析が難しい場合でも、市場やテーマに応じたETFを見付けることが比較的簡単です。
最近Twitter界隈ではARK社のアクティブファンドが話題になっていますが、残念ながら日本の証券会社で買うことができません(一部の証券会社ではARK社と提携した日興AMの商品を買うことはできますが、手数料は高いです)。
そこで、日本で購入できる商品で面白そうなETFを運用しているのがグローバルX社です。クラウド・コンピューティングに特化したCLOUやゲームやEスポーツに特化したHEROなどは日本でも比較的知られているではないでしょうか。
私は、米国株では話題の個別銘柄をフォローしたり、将来性のある銘柄を発掘するのが難しいと考えていますので、グロース株投資はQQQとVUGのみに絞っていますが、エッジの効いた面白そうなものがあればサテライト的に加えていきたいと思い、グローバルX社の成長テーマETFについて調べてみました。
日本で購入できる成長テーマETF
私は、米国株投資は楽天証券を使っていますが、楽天証券で購入できるグローバルX社の成長テーマETFは次の11銘柄です。
CLOU グローバルX クラウド・コンピューティングETF
MILN グローバルX ミレニアル世代ETF
BOTZ グローバルX ロボット&AI・ETF
HERO グローバルX ヒーローズ(ゲーム&eスポーツ)ETF
BUG グローバルX サイバーセキュリティ ETF
EBIZ グローバルX eコマース ETF
GXTG グローバルX マルチテーマ成長株ETF
このうち最後のGTXGは、グルーバルX社の成長テーマETFの中から7本を選んで投資しているものです。
これら11本のETFの概要は次の通りです。年初来騰落率はQQQを大きく上回るものもありますが、全体的に米国ETFとしては純資産額が小さい印象があります。
*数字は2020年8月27日時点
このうち、比較的純資産額の大きいCLOU、FINX、BOTZ、HERO、SOCLの組入上位10銘柄を見てみたいと思います。
5つのETFの組入上位10銘柄
CLOU
CLOUは私も一時期保有していましたが、購入したタイミングが遅かったため、なかなか株価が上がらず、すぐに売却してしまいました。その後また上昇していますので、もっとじっくり投資すべきだったと反省しています。
クラウド・コンピューティング関連ということで、TWLOやZM、SHOPなど、Twitterでもよく目にする勢いのある銘柄で構成されています。
FINX
FINXはフィンテック関連銘柄ということで、SQやPYPLなどモバイル決済、オンライン決済の他、オーストラリアの企業で分割後払いサービスで成長しているAFTERPAYなども入っています。
BOTZ
BOTZはロボットや自動化技術関連ということで、上位10銘柄にキーエンス、ファナック、オムロン、SMCと日本企業が4社入っています。この分野での日本企業のプレゼンスの高さを感じます。
HERO
HEROはゲーム・E-スポーツ関連ということで、ゲーム会社の他、NVDAといった半導体メーカーも入っています。日本からは任天堂とカプコンが上位10銘柄に入っています。
SOCL
SOCLはソーシャルメディア関連ということで、FBやTWTRの他、韓国のNAVERやカカオ、香港上場のテンセントなどが入っています。
下のチャートはQQQとこれら5つのETFを比較したものです。HERO、SOCL、CLOUの6カ月のパフォーマンスはQQQを上回っています。
むすび
世界の個別株を調べて投資することは難しくても、このようなテーマ別ETFを活用すれば、トレンドに乗った投資が可能です。
ただ、テーマには流行り廃れがあるので、これまで爆発的なパフォーマンスであったとしても、それが永続的に続くわけではありません。
それでも、メジャーなグロース系ETFはGAFAMに偏重しているため、ちょっと変わった銘柄に分散して投資したい場合には面白いかもしれません。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。