Oneリート投資法人の2020年8月期決算が本日(10/15)発表されました。
運用状況
営業収益は前期比▲1.4%、当期純利益は前期比+1.4%とほぼ前期並みの結果でした。当法人のポートフォリオはオフィスビルで構成されているため、新型コロナの直接的な影響は軽微だったようです。
出典:当法人決算短信
その結果、1口当たり分配金は7,994円で前期比+105円(+1.3%)でした。予想分配金は7,750円でしたので、予想を上回って着地しました。
出典:当法人決算短信
運用状況の予想
2021年2月期及び2021年8月期の運用状況の予想については、当期純利益は2021年2月期▲7.2%、2021年8月期は▲3.6%と2期連続で減益を予想しています。
その結果予想分配金は、2021年2月期は7,420円、2021年8月期は7,150円と、当期と比べて減配を予想しています。ただ、前回の決算発表では2021年2月期の予想分配金を7,140円としていましたので、実質的には上方修正となります。
出典:当法人決算短信
このように、分配金は今後減少していくことが予想されていますが、過去実績を見ても予想を上回ってきていますので、今後に期待したいと思います。
出典:当法人決算説明資料
株価の状況
コロナショック前は一時38万円台を付けていた株価はコロナで最安値165,900円を付けた後は若干回復し、足元では25万円前後で横ばいとなっています。
本日の株価が249,300円で予想年間分配金が14,570円なので、分配金利回りは5.84%です。
むすび
当法人はオフィス型REITということで、コロナによるオフィス需要の減退が懸念されているのか、株価は低い水準で安定してしまっています。
しかしながら、これまでのところ、コロナ禍にあっても退去がある一方で新規契約の進んでおり、心配するようなレベルではないのではないかと思っています。
また、当法人はREITの中でも相対的に分配金利回りは高い方であり、予想分配金を保守的に見積もる傾向にありますので、分配金の上振れを期待しつつ、株価の回復を待ちたいと思います。
なお、この記事はあくまで私の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。