配当金収入などでドルキャッシュが貯まってきたので、遅ればせながら最近注目を集めているクリーンエネルギーETFを調べてみました。
楽天証券で購入できるクリーンエネルギーETF
私が米国株投資で使っている楽天証券で購入できるクリーンエネルギーETFは私が確認できた範囲では次の4本です。
QCLN:ファースト・トラスト・ナスダック・クリーンエッジ・グリーン指数ファンド
PBD:インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギーETF
CTEC:グローバル・X・クリーン・テックETF
この4本のETFの概要を比較すると、次の通りとなります。なお、表はBloombergのウェブサイトからデータを引用して作成しています。
CTECはまだ設定されて2カ月程しか経過していませんが、他の3本は歴史もあり、またこの3カ月のリターンは驚異的です。
ETFの主な構成銘柄と特徴
各ETFの構成銘柄上位10社を見てみます。次の4つの表もBloombergのウェブサイトのデータから作成しています。
ICLN
Black Rockのウェブサイトによれば、ICLNはS&P Global Clean Energy Indexに連動し、保有銘柄数は30となっています。
QCLN
First Trustのウェブサイトによれば、NASDAQ Clean Edge Green Energy Indexに連動し、保有銘柄数は44となっています。
ICLNと異なり、テスラやNioが入っている点が特徴的です。
PBD
Invescoのウェブサイトによれば、PBDはWilderHill New Energy Global Innovation Indexに連動し、保有銘柄は104となっています。
PBDの特徴は、銘柄数が多いことに加えて、米国への投資比率が27.06%と米国の占める割合が低く、国際的に広く分散されている点にあります。また、銘柄による構成比率の差が小さい点も特徴的です。
出典:Invescoウェブサイト
CTEC
Global Xのウェブサイトによれば、CTECはIndxx Global CleanTech Indexに連動し、保有銘柄数は39となっています。
まだ設定されて2カ月程しか経っていないため、パフォーマンスに対する評価は難しいですが、保有銘柄の上位の顔ぶれを見ると、他のETFでも上位に入っているエンフェーズ・エナジーやプラグ・パワー、シンイー・ソーラー、ファーストソーラーが上位に入っている一方で、サムスンSDIやハンファ・ソリューションズといった韓国企業が上位に入っている点が特徴的です。
むすび
この記事で紹介した4本のETFのうちどれがいいかということになりますが、過去のパフォーマンスを見ればQCLNということになりそうです。ただ、QCLNの保有銘柄の上位にはテスラやNioといったEVメーカーが含まれていて、これらがパフォーマンスを牽引したとも考えられます。
4本のETFを比較した結果、メジャーな銘柄であればICLNかQCLN、広く分散させたいならPBDが選択肢になると思います。ただ、私はCTECに注目しています。まだ新しいETFで、十分なトラックレコードはありませんが、他にも面白い成長テーマ別ETFを多数運用しているグローバルX社が運用しているので、今後のパフォーマンスに期待したいと思います。
なお、この記事はあくまで私の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。