当法人は、2016年7月に上場したばかりのまだ新しいREITです。法人名のとおり、投資対象物件の70%以上を地方としているユニークなREITで、住居、商業施設、ホテル、オフィスのすべてを投資対象としています。物件数は18物件で、取得価格の合計は168億円と規模はかなり小さいです。地方物件を対象とすることで、想定的に物件の利回りが高くなっているようです。
当法人のスポンサーは、かつて地方で大々的にマンション分譲を手掛けていたマリモです。最近では海外でもマンション分譲事業をやっているようです。そこにコンバージョンやリノベーションを得意とするリビタが参画しています。また物件情報の提供元として地方銀行とも提携しています。
<地域別投資比率>
東北 16.3% 東京圏 21.2% 甲信越 1.3% 東海10.6% 近畿3.0% 中国 19.0% 九州 28.6%
<用途別投資比率>
住居 50.0% 商業施設 33.3% ホテル 5.6% オフィス 11.1%
予想分配金は、2017年6月期は3,231円、2017年12月期は3,321円で、年間6,552円です。本日の終値が92,700円なので、分配金利回りは7.07%となります。地方物件主体のポートフォリオで、かつ住居の割合が高いことから、長期的に見た場合の物件の収益性が心配です。ホテルの割合が高ければ、訪日外国人需要の増加が期待できるだけに、住居の割合を減らしてホテルの割合を高めてほしいものです。とは言っても、数年単位ではあまり大きな影響はないと思っていますが。