たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

際限なく膨らんでいく日銀のバランスシート

物価上昇率2%を目指して金融緩和を続ける日本銀行ですが、気が付けばバランスシート(B/S)がとんでもなく拡大していました。FRB欧州中央銀行は金融緩和の出口を模索し、正常化を目指しつつありますが、日銀は物価上昇率2%を目標と掲げている以上、依然として出口が見えない状況にあります。

 

これまであまり見ることがありませんでしたが、日銀が10日毎に発表している営業毎旬報告より日銀のB/Sの状況を見てみました。5年前のものと比較してみると、異常な拡大ぶりがよくわかります。

 

<日銀のバランスシート(資産)>

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日本銀行営業毎旬報告より作成

 

まず、5年間でB/Sの規模が148兆円から510兆円へ約3.4倍に拡大しています。そのうち、国債335兆円増加して4.4倍に、株式指数連動ETF14兆円増加して11.2倍に、REIT0.3兆円増加して4.5倍になっています。日銀は当面国債ETFの買入額を減らすことはなさそうなので、もうすぐ日銀のB/Sの規模がGDPを超えてしまいます。

 

この異常とも言える金融緩和による低金利、円安、株高で個人的には恩恵を受けてきましたが、さすがにこのままいって日本経済は大丈夫なのかと心配になってきます。もしかすると、財務省はインフレを引き起こして国の借金が実質的な棒引きになることを狙っているのではないかと勘繰ってしまいますが。

 

というわけで、長期的にはインフレと円安を意識しつつ、ポートフォリオを考えていきます。