エスプール（2471）の2020年11月期決算が本日（1/13）発表されました。
損益の概要
売上高は前期比+19.9%、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比+46.0%と増収増益となりました。
出典：当社決算短信
また、期初計画と比べても、売上高は+1.8%、親会社株主に帰属する当期純利益は+22.7%と、特に利益面で計画を大きく上回りました。
出典：当社決算説明資料
業績及び配当予想
2021年11月期の通期業績予想は、売上高が当期比+18.0%、親会社株主に帰属する当期純利益が当期比+3.5%と、増収増益を予想していますが、増収率に比べて増益率が小さくなっています。
出典：当社決算短信
また、この業績予想を踏まえて、配当予想は当期比+0.80円の4.10円と増配となっています。
出典：当社決算短信
当社は配当方針として、連結配当性向20%を目安として配当を実施するとしており、減益の場合でも単年度での連結配当性向60%を超えるまで減配しないとしています。
出典：当社決算説明資料
当社は同時に新・中期経営計画を発表しましたが、中計では2025年11月期の数値計画として、売上高410億円、営業利益50億円という数字を掲げています。
出典：当社中期経営計画FY2021~FY2025
株価の状況
コロナで株価は一時414円まで下げましたが、その後は概ね700円から800円の間で上下を繰り返しながら推移しています。本日の終値は756円で、予想PERは36.52倍、配当利回りは0.54%です。売上高、営業利益とも5年で倍増という中期経営計画の数字を前提に考えれば、概ね妥当な株価水準ではないかと思います。
むすび
2020年11月期決算は予想より上振れて着地した点は評価できますが、2021年11月期の業績予想はやや物足りないものだったかもしれません。
それでも新・中期経営計画に基づき、5年で売上高が倍増するくらいのペースで成長してくれれば、期待通りかなと思います。
なお、この記事はあくまで私の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。
