当社は1944年に東芝、日本電気、日本無線ほか2社の共同出資で、無線通信機部品の専門メーカーとして設立されました。本社は神奈川県川崎市にありますが、生産拠点は、国内では長野県や福井県にあり、海外では中国、台湾、タイ、インドネシア、ベトナムにあります。
当社の製品は、前面操作ブロック、可変抵抗器、固定抵抗器・プラグ、スイッチ・エンコーダ・センサから構成されています。地域別売上は、直近決算で、アジアが全体の51.5%を占めています。しかし前期と比べて売上高が約2割も減少しています。中国市場の減速の影響が大きかったようです。また、市場のトレンドも、これまでの主力市場であった映像やカメラ機器の市場が縮小する一方、メディカルやヘルスケアなど将来有望な市場への参入が期待できます。
次期は、売上高は4.6%の増収を予想しているものの、営業利益は24%の減益、経常利益は1.2%の増益、当期利益は15.5%の減益を予想しています。減益予想ではありますが、配当金は年8円と1円の増配を予想しています。
自己資本比率が81.6%で、実質無借金でもありますので、財務的には問題ないと思います。大きな成長は期待できませんが、決算の進捗を見ながら、年8円配当が継続できるかに注目していきたいと思います。
主なデータ(5月24日現在)
株価 205円
時価総額 104億円
予想1株配当金 8円
予想PER 16.75
実績PBR 0.49
配当利回り 3.90%
*データはYahooファイナンスより引用