これまで失敗を繰り返しながら、運にも恵まれて運用資産残高が6000万円を超えるところまで増やすことができました。試行錯誤の末に行きついたのが、アセットクラスを分散させてインカムゲイン重視のポートフォリオを組みという手法です。
この場合、追加資金の投入や配当金収入が貯まった時に何を購入するかを考えるだけで、基本的には何もすることがありません。僕のポートフォリオの場合、相場の下落時に強くで、上昇時には取り残されていくという特徴がありますが、労力をかけずに“お金に働かせる”という観点から見れば、それなりに合理的なのではないかと思っています。
日本株やJ-REITの個別銘柄の選択では、基本的に配当利回りの高いものの中から投資したくないものを除いていくだけですし、米国株については銘柄分析をほとんど放棄してしまっています。
ただ、それだけだとどうしても退屈になってしまいます。
素晴しいパフォーマンスを上げている個人投資家の方々のブログを拝見していると、個別銘柄を発掘する楽しさに惹かれてしまいます。というわけで、最近ポートフォリオの1割程度を目指して小型株の投資を始めてみました。
改めてファンダメンタルズ分析の本を読み返してみたり、久し振りに四季報を通読してみたりと、また初心に戻って日本株の勉強をしています。ファンダメンタルズ分析に基づく小型株投資では、①銘柄選択、②買いの基準、③売りの基準、といった一連の流れを一つのシステムとして自分の中で確立していく必要があります。
銘柄選択のルールの設定にあたっては、まずはどこで戦うかを決める必要があります。一口に株式と言っても、大型株、小型株、ディフェンシブ株、資産バリュー株、成長株、高配当株、景気循環株など様々な切り口で様々な分類方法があります。その中のどこで勝負するか、特に慣れないうちは限定しておいた方がいいと思います。
割安株投資というと、低PERや低PBRの株を投資対象とするイメージがありますが、本来は企業価値に対して株価が割安である株を投資対象とするわけですが、例えば成長株でもその成長性を加味した企業価値を算定することができれば、成長株でも割安株投資の対象になり得るわけです。ただ、企業価値の算定の際に、キャッシュフローの安定している低PER株と、不確実性の高い高成長株とでは考慮する要素が異なってきます。こうしたことをきちんと整理しておかないと、四季報を読んでいても、一体どのような株を買いたいのかが分からなくなってしまいます。
まだまだ方法論を語るには未熟すぎますし、これから試行錯誤が続くと思いますので、前の発言と一貫性がなくてもご容赦頂ければと思います。