僕が勤めている会社では1年ちょっと前から選択制確定拠出年金(DC)を採用しています。僕は毎月55,000円を拠出して積み立てていますが、60歳まで出金できないことから、ほとんど放置していました。
DCは日常的に管理しているポートフォリオとは別枠ですので、運用商品も思い切って全く異なるものを選んでいます。その商品というのは、新興国株式です。選べる商品は日興アセットマネジメントのDCインデックス海外新興国株式しかありませんので、コストやベンチマークに不満は持ちつつ、DCは税制上のメリットが大きいので細かいことは気にしないようにしています。
DCの運用状況はこれまで全くチェックしていなかったのですが、新興国株式は先進国株式以上に厳しい状況だろうと思っていましたので、怖いもの見たさに運用状況を見てみました。
そうすると、掛金累計額715,000円に対して資産評価額が662,398円、評価損益が▲52,602円で、運用利回りが当初から▲12.73%、直近1年間で▲12.79%となっていました。
ベンチマークであるMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の1年間のパフォーマンスが▲18.91%なので、直近1年間の運用利回りが▲12.79%ということは、ドルコスト平均法の強みを発揮していると言えます。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしていることで、投資対象国に韓国や台湾が入っていることには不満があります。また、組入上位銘柄を見ると、テンセント、アリババ、台湾セミコンダクター、サムスンなど、有名企業が並んでいます。ただ、どの銘柄もしばらくは株価は厳しそうに思えます。
DCという性質上、超長期の投資となりますので、数年後にでもまた新興国株式ブームが来ることがあれば、資産の割り振りを見直したいと思いますが、当面は放置しておこうと思います。