夢真HD(2362)の2019年9月期第2四半期決算が発表されました。結果は、売上高が前期比+26.7%、四半期純利益が前期比▲6.5%と増収減益となりました。ただし、前期は関係会社株式売却益440万円等が計上されていましたので、こうした特殊要因を除くと実質増益と言えます。
出典:当社決算短信(2019年9月期第2四半期)
売上高は大きな伸びを続けていますが、売上高の伸びと比べて、利益の伸びが物足りないものとなっています。これは、将来の売上増に備えた技術者の確保のための人件費及び採用費、M$A関連費用による業務委託費の増加によるもので、先行投資によるものと言えます。
出典:当社決算補足資料(2019年9月期第2四半期)
また、四半期毎の実績を見ると、第1四半期に比べて第2四半期の営業利益率は改善しています。
出典:株探
建設技術者派遣事業では、稼働率が前期比▲1.6%とわずかに低下しましたが、派遣単価が是前期比+4.1%と上昇しました。技術者数が17.0%と大きく伸びている中で、稼働率の低下が1.6%に止まっていることは、前向きに評価できるのではないでしょうか。
出典:当社決算補足資料(2019年9月期第2四半期)
一方、エンジニア派遣事業では、稼働率が前期比▲1.3%とわずかに低下しましたが、派遣単価は前期比∔0.5%とわずかに上昇しました。技術者数が前期比+52.3%と急増している中では優秀な数字ではないかと思います。
出典:当社決算補足資料(2019年9月期第2四半期)
業績予想に対する進捗は、売上高が49.0%、当期純利益は42.7%となっています。売上高については、当面は右肩上がりとなることが予想されますので、十分達成可能と思われますが、当期純利益について達成が不透明であると言わざるを得ないでしょう。
出典:当社決算短信(2019年9月期第2四半期)
当社の高い成長性に比べて、株価が低迷を続けていますが、その理由のひとつに利益の伸びの小ささがあるのかもしれません。
当社は順調に成長を続けていますし、販管費の増加も会社の説明に合理性があると思いますので、僕は当社の業績に不安を持っていませんが、早く株価が再浮上することを願っています。