あおぞら銀行(8304)の2019年3月期決算が5月16日に発表されました。結果は、経常収益が前期比+7.6%、当期純利益が前期比▲16.1%と増収減益となりました。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
当社は3月22日に業績予想と配当予想の下方修正を発表していましたので、ほぼ予想通りの着地となっています。
出典:当社リリース資料(2019年3月22日)
本業での儲けを示す連結実質業務純益は、前期比▲62億円(▲15.3%)でした。内訳を見ると、トレーディング業務による利益を示す特定取引利益が大きく減少するとともに、経費が増加しています。経費の増加について当社は、注力分野における要因増強やインターネット銀行事業開始に伴う経費の増加と説明しています。
出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)
2020年3月期の業績予想は、経常利益が当期比+6.7%、当期純利益が当期比+1.0%と、僅かながら増益を予想しています。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
また、この業績予想を受けて、2020年3月期の予想年間配当金は、当期比+2円の156円としています。2018年3月期が184円でしたので、まだまだ見劣りがします。
出典:当社決算短信(2019年3月期決算)
決算説明資料の中で、少し気になった数字がありました。それはリスク管理債権の中でも延滞債権が増えていることです。今後も増えていくと、与信関連費用が増えていくことになりますので、注意して見ていきたいと思います。
出典:当社決算説明資料(2019年3月期決算)