日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)の(2019年7月期)決算が9月12日に発表されました。結果は、営業収益が前期比+33.5%、当期純利益が前期比+36.2%と、大幅な増収増益となりました。
出典:当法人決算短信
その結果、1口当たり分配金は3,297円、そのうち利益超過分配金を含まない分配金が1,927円となりました。当期純利益を原資とした、利益超過分配金を含まない分配金が前期比+9.9%となったので実質的な増配と言えるでしょう。
出典:当法人決算短信
2020年1月期の営業収益は当期比+31.9%、当期純利益は当期比+15.8%と大幅な増収増益を見込んでいますが、EPSは当期と比べて減少する見込みです。ただし、2020年7月期には当期より増加する見込みです。資産を取得して拡大しているときは取得費用の負担が重くなるので、一時的にEPSが減少するのはやむを得ないでしょう。
出典:当法人決算短信
9月12日の終値は98,900円、今後1年間の予想分配金は6,400円なので、分配金利回りは6.47%です。
インフラファンドの場合、REITと比べて分配金に占める利益超過分配金の割合が高く、そこで調整するため、毎期安定的な分配金を支払うことができるのは良い面もありますが、そこにばかり注目すると収益性の変動を見落としてしまいがちになるため、「分配金の質」についても注意して見ていこうと思います。