日本たばこ産業(2914)の2019年12月期第3四半期決算が10月31日に発表されました。結果は、売上収益は前期比▲2.5%、四半期利益は前期比▲1.8%と減収減益となりました。
出典:当社決算短信
一方、当社は為替一定ベースの調整後営業利益を利益目標としており、この指標では前期比+3.0%となっています。
出典:当社決算短信
ただし、通期業績予想は小幅ながら下方修正となっています。
出典:当社決算短信
国内たばこ事業は、本数ベースでは需要は減少しているものの、値上げによって何とか減少幅を抑えている状況です。プルームテックに期待したいところではありますが、今後も売上はジリ貧で耐えながら高収益を維持できればいいかなと思っています。
出典:当社CFOプレゼンテーション資料
海外たばこ事業については、成長を続けており今後も期待できる分野ですが、新興国中心となっていますので、今期は為替の影響が大きくマイナスに響いています。
出典:当社CFOプレゼンテーション資料
調整後営業利益は、為替一定ベースでは前期比+10.2%と増益ですが、新興国通貨の対ドルでの下落の影響で、財務報告ベースの調整後営業利益は前期比▲12.0%と減益となっています。
出典:当社CFOプレゼンテーション資料
為替のネガティブな影響は大きいものの、実態としては順調に推移しているのではないかと思います。ただ、たばこ事業以外での成長の種がまだ見られないところが長期的には不安ではあります。