タカラレーベン不動産投資法人の2020年8月期決算が本日(10/13)発表されました。
運用状況
営業収益は前期比▲10.6%、当期純利益は前期比▲18.0%と大幅な減収減益でした。当法人のポートフォリオはオフィスが56%で過半を占めるものの、住宅、ホテル、商業施設などもあり、コロナの影響は少なからず受けているようです。
出典:当法人決算短信
また、分配金は3,029円で前期比▲664円(前期比▲18.0%)でしたが、公表されていた予想分配金が3,000円でしたので、上振れて着地したことになります。
出典:当法人決算短信
運用状況の予想
2021年2月期及び2021年8月期の運用状況の予想については、2021年2月期は当期とほぼ同水準を見込んでいますが、2021年8月期は減収減益を見込んでいます。その結果、予想分配金は2021年2月期が3,000円であるのに対して、2021年8月期は2,800円と減少してしまいます。巡航ベースの分配金が3,000円程度を予想していたので、物足りない水準です。
出典:当法人決算短信
株価の状況
株価はコロナの影響で2月の終わりに130,000円台から急落し、3月には59,700円の安値を付けました。本日の株価は89,000円で、コロナによる下落幅の半分も戻していません。
予想年間分配金が5,800円なので、分配金利回りは6.52%です。
むすび
分配金は比較的安定しているにもかかわらず、株価は低い水準で安定してしまっています。REIT全体に対する評価が変わらなければ株価の回復は難しいのでしょう。当法人の分配金利回りはREITの中でも相対的に高いので、分配金を受け取りながらじっくり回復を待ちたいと思います。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。