本書は四季報を活用して10倍株、100倍株となるような成長株を探す方法を紹介しています。
実際に10倍株、100倍株を見付けることは簡単ではありませんが、それと同じくらい難しいのが、10倍、100倍になるまで持ち続けることです。有望な銘柄を見付けても、途中で株価が急騰したり、あるいは急落したりすると売ってしまいたくなる衝動に駆られるため、その銘柄の成長がピークに達するまで持ち続けることは意外と難しいものです。
それでも入口としての銘柄選択の手法については参考になる点もあります。
以下、本書のポイントです。
10倍株探しの4つのポイント
①成長性が高い=増収率が高い
※3期前から今期の増収率平均もしくは来期増収率20%以上
②売上高営業利益率 10%以上
③オーナー企業であること
④上場5年以内
相場が大きく下落したときの銘柄選別の3つのポイント
下落局面で日経平均や東証株価指数(TOPIX)の下落率を大きく上回って下落した銘柄
下落相場でもしっかり業績を出している企業
下落局面で自社株買いを実施すると発表した企業
また、著者は逆張りを推奨しています。
一般的に、相場展開が強いことが予想される中では、「順張り」の手法がうまくいく。一方で、大きなリターンを求めるのであれば、当然、「逆張り」を狙うほうがリターンは大きい。
この他、四季報の具体的な読み方や四季報オンラインを使ったスクリーニング法、チャートの読み方、相場格言なども紹介されていています。
コメント
めちゃくちゃおすすめという程ではありませんが、初心者なら四季報の読み方の勉強になると思いますし、具体的なスクリーニングの手法も紹介されていますので、ある程度の経験者でも成長株を選ぶ際の参考にはなると思います。kindle unlimitedなら一度読んでみても良いと思います。