このETFは、10年以上連続して増配の実績を持つ株式を投資対象としています。これまで、高配当系のETFとしてはもっぱらiシェアーズコア米国高配当株ETF(HDV)に投資してきました。昨年11月の終わりに米国株の成長性を取り込もうと考えてVTIへの投資を始めましたが、VTIはこれまで米国株式市場を牽引してきたFAAMGの保有割合が高く、このまま持ち続けるのはどうかと考え、年末年始にかけてよりディフェンシブな値動きの米国株ETFを探しているなかで、VIGにたどり着きました。
VIGは10年以上の実績を持つ増配銘柄で構成されているため、指数が好調な時期はS&P500などの指数に劣後しますが、調整局面では価格の下落が抑えられることが期待できます。
投資先のセクター構成は次のとおりです。資本財が33.1%と最大で、それに消費者サービス14.2%、ヘルスケア13.5%、消費財13.2%と続いています。
また、主な構成銘柄は次の通りです。マイクロソフトが1位、ジョンソン&ジョンソンが2位となっています。
2017年の分配金は1.9191ドルで1月4日の終値が103.24ドルですので、分配金利回りは1.86%と意外と低い水準です。そういう意味では現在の水準はやや割高と言えるのかもしれませんが、今後も継続的な増配が期待できる銘柄で構成されていることから、長期的に見れば底堅いパフォーマンスが期待できそうです。なお、経費率は0.08%とかなり低い水準ですので、運用効率は良いと言えるでしょう。