自己紹介を兼ねて改めて僕の投資スタイルを紹介します。ちょっとグダグダな内容ですが、失敗の経験から高配当株投資に至った経緯を書いてみました。
目次
株式投資には様々なスタイルがあります
株式投資には様々な投資スタイルがあります。そして、その分類には様々な切り口があります。
例えば、投資期間で分類すれば、超短期のスキャルピングやデイトレード、スイングトレード、バイ&ホールドなどです。また、利用する情報では、テクニカルとファンダメンタルズとに大別されます。さらに、トレンドへの対応の仕方では順張りと逆張りに分けられますし、ファンダメンタルズ投資の中には成長株投資やバリュー株投資などがあります。さらに、個別株ではなく指数に投資するインデックス投資などもあります。
これらのどれが正しいかとか、どれが有利かという議論はありますし、過去のデータを分析した研究もありますが、論理的にあり得ないやり方でなければ、正直自分にとって一番しっくりくるやり方を選ぶのが一番いいと思います。
陸上競技でも100m走とマラソンとでは得意な人が違うように、株式投資でも人によって合うスタイルが違います。雑誌に取り上げられるようなスター投資家は、それぞれ自分のスタイルを確立して、それを磨くのに相当な努力をされていると思います。
ネット上では投資スタイルについて様々な意見があると思います。高配当株投資をバカにする意見も目にしたこともあります。
初心者にとって無難なのはインデックス投信やETFへの積立投資だと思いますが、個別銘柄への投資をしたい場合は、まずは少額で試行錯誤していくしかないのではないでしょうか。
消去法でたどり着いた高配当株投資
はじめて証券会社に口座を開設してから20年ほどが経ちますが、これまで様々な投資スタイルを試し、挫折してきました。例えば初期の頃は、林輝太郎の本を読みまくったり、テクニカル分析の本を読んだり、システムトレードにトライしたこともありました。
そこで挫折した後は、会計の知識はあったので、予想キャッシュフローから理論株価を算定してバリュー株投資をしてみたり、成長株投資をしてみたりとファンダメンタルズ重視にシフトしましたが、理論株価の算定は面倒くさくて挫折し、成長株投資は、成長が止まる転換点を見誤ったり、一時的な暴落に耐えられず損切したりと、なかなか結果を残すことができませんでした。
その間、最初の自宅の購入のタイミングとリーマンショックが重なり、僅かに残った運用資金は家の頭金に消えて、振出しに戻ってしまいました。
そこからはコツコツ貯金をしながら軍資金を貯め、みずほFG(8411)など最低購入価格の低い大型株を細々と買い続けたものの、アベノミクス初期に、早目に持ち株を売ってしまい十分恩恵を受けられず、後から振り返れば筋の悪い銘柄で損失ばかり出していました。例えば、エスクリ(2916)やJDI(6740)、Jトラスト(8508)などですが、結果的にはその時損切りしてよかったですが。
僕個人のことで恐縮ですが、これまでの失敗を総括すると、次のような欠点があることがわかりました。
①瞬発力がない
②株価の変動にすぐ熱くなってしまう
③面倒くさがりで地道な作業が続けられない
④未来を展望する想像力がない
⑤我慢ができない
こんな性格の僕でも簡単にできるのが高配当株投資でした。
銘柄選択をする上で、スクリーニングツールを使っても、条件を配当利回り4%以上とすれば、分析する対象銘柄数は限られます。
インカムゲインは株価に関係なく得られる収益ですし、株式市場に上場されている商品には純粋な株式以外にも債券ETFやREIT、インフラファンドなどもあります。こうした商品を組み合わせると、配当利回りだけで税込5%を超えるポートフォリオを構築することが可能となります。
株価はサイクルで動くという考え方を前提に考えれば、たとえ一時的に株価が下がったとしても、配当だけでそこそこの収益が得られるため、配当収入を得ながらじっと我慢して次の株価上昇まで待つことができます。
ただし、世界経済の悪化→企業の業績悪化→減配となると、業績悪化と減配ショックで株価が暴落するリスクがありますので、インカムゲインを重視するのであれば、分散投資が必要だと思います。
ときにはポートフォリオの一部で成長株投資を試みては失敗もしましたが、2016年の後半頃から本格的に高配当株投資にシフトしたことで、メンタルも落ち着き、パフォーマンスも安定しました。
高配当株投資のメリット・デメリット
高配当株投資のメリットは、
①安定的な配当収入が得られること
②通常の株価下落の場合、成長株と比べると相対的に下落幅が小さいこと
③これら①②のメリットから、メンタルへの負荷が小さいこと
といったことが考えられます。
一方、高配当株投資のデメリットは、
①配当収入にかかる税金の支払いがあるため、投資効率が悪い
②一般的に高配当株の成長率が低い
③投資元本がある程度大きくないとメリットを感じにくい
といったことが考えられます。
最後は自分の強みを活かすことが大切
株式投資に対して一獲千金を期待するのであれば、高配当株投資はまどろっこしく感じるかもしれません。一発当てて人生を変えたいということであれば、短期トレードや小型成長株への集中投資しか方法はないでしょう。
僕は自分の失敗を振り返って、自分の弱点を嫌というほど思い知らされましたが、自分のダメなところを反省するだけでなく、自分の強みは何かということも考えました。
サラリーマンで一定の所得がある場合、節約することで継続的にニューマネーを投下し続けることができますし、景気の大きな波を捉えることができれば、サラリーマンとしての信用力を使って、ローンによる不動産投資で大きく運用資産を増やすこともできます。
僕の場合、幸い本業で多少不動産に関わっていましたので、過去にほぼフルローンで投資目的の区分所有マンションを購入し、利益を出して出口を迎えることができました。
投資は総合力での勝負だと思いますので、自分にないものを考えて悲観するのではなく、あるものをどう活かすかを考えることが大切だと思います。