神戸物産(3038)の2020年10月期第3四半期決算が9月10日に発表されました。
損益の概要
第3四半期累計の売上高は前期比+17.7%、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比+25.4%と大幅な増収増益となりました。
出典:当社決算短信
第3四半期の業績は、売上高が前年同期比+9.8%、四半期純利益が前年同期比+26.7%でした。当四半期は売上高の伸びが鈍化していることがわかります。
出典:株探
業績予想に対する進捗率は、売上高が83.2%、親会社株主に帰属する当期純利益が87.6%とかなり高い水準ですので、本決算は予想を大きく上回って着地することが期待できそうです。
出典:当社決算説明資料
株価の状況
この決算の表面的な数字を見ると、素晴らしい内容のように見えますが、前日の決算発表を受けて本日の株価は大きく下落しました。一時下落率は7%に達しましたが、引け前に少し戻しています。
コロナ禍で業績を伸ばしてきたのでこれまで株価が大きく上昇してきましたが、8月27日に7月度の月次業績を公表してから株価は下落トレンドに転じていました。
月次業績では、6月、7月とコロナからの回復期に売上高の伸びが鈍化していますので、成長のピークアウトが懸念されたものと思われます。
出典:当社月次IRニュース
むすび
本日の株価の下落が失望売りなのか一時的な揺さぶりなのかは分かりませんが、本日の株価でも予想PERが44.5倍なので、足元の成長率が期待の水準に達していないのかもしれません。
今後の成長率を10~15%程度だと想定すると、今のPERは30倍程度でもおかしくないでしょう。
株価は8月24日の高値7,140円をピークに下落トレンドに転換していましたので、株価が下がっている銘柄には手を出さない方が無難だと改めて感じました。
なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。